体育祭当日@ 〜迫り来る悪意〜
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チングスタートの体勢を取る。
??パアン!
スターターピストルの音が鳴り、俺は走り出した。
スタートダッシュに成功してなんとか先頭に出る事に成功する。
(……よし、通常状態で勝てそうだな)
長い1日を考え、なるべく気力を温存するために厳しい戦い以外では死ぬ気の炎エネルギーは使わないと決めていた。
今回も全力で走れば通常状態で勝てそうなので、温存する事にしたわけだ。
そして、無事に俺は1位を取る事が出来た。池君も4位を取れている。
「はぁ……はぁ……さすが沢田だぜ! ナイス1位!」
「ははは、池君も4位取れたじゃん? ナイスだよ」
1年男子の全組が走り終えたので、男子はテントへと帰った。
そして、テントに帰ってすぐに、須藤君がどこかに行ってしまう。
(……まさか?)
嫌な予感がして慌てて後を追いかけると、案の定須藤君は高円寺君に突っかかっていた。
「高円寺! テメェは本番も不参加か!」
須藤君は怒りを露わにして、恫喝するように高円寺君に大声を張り上げた。
「……美しい〜♪」
一方で高円寺君は、手鏡で自分の顔を見るのに夢中で須藤君に気づいてもいなかった。
「テメェ……殴られねぇと分かんねぇのか!?」
「ちょっ! だめだよ須藤君!」
須藤君の拳が振り上げられ、振り下ろされる寸前に止めに入る。
振り上げた腕を掴んでいるので、殴る事も防げたようだ。
「止めんなよツナ! これはクラスにとって大問題だろ?、殴んねぇと理解できないんだよコイツは!」
「ふぅ〜。君は相変わらずむさ苦しいねぇ、レッドヘアー君。私は体調不良だから安静にしているだけだが?」
「嘘つけ! いいからちゃんと参加しやがれ!」
「君も彼女も、私の力に頼りすぎなんじゃないかな?」
「彼女? 誰のことだよ!」
「君が熱を上げているクールガールのことだよ。彼女にも今日まで毎日のように念を押されてねぇ」
「……堀北が?」
「まぁそれはシーチキンボーイも同じだけどねぇ」
堀北さんも俺と同じような事をしていたらしい。
お互いに成果は出なかったけども……
「さぁ、テントに戻るんだ。私は気分がすぐれない」
「! テメェ!」
「須藤君! だからダメなんだって!」
本日二度目の須藤君の暴走。
今からこんなんじゃ、須藤君が競技に集中できなくなっちゃうよ!
「
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