暁 〜小説投稿サイト〜
ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
体育祭当日@ 〜迫り来る悪意〜
[3/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


 

 須藤君を第1走者にしたのは相手の出鼻を挫く為。須藤君が1着でゴールし、その勢いに全員が乗るというシンプルイズベストな作戦だ。

 

 他の第1走者を見る限り走るのが得意な人は見当たらないけど、最初にコケると後に響いてしまう。

 

(須藤君! 頑張ってくれ! 俺は君の力を信じてる!)

 

 クラス的に見れば須藤君と他クラスのエース級とぶつかった方が助かるかもしれないけど、こればっかりは運だからな。  

 

 それに、最終走者もエース級が出てくる可能性は高いし、その時は俺が頑張ればいい話。

 

 とにかくまずは勢いを付ける事が大事だ。

 

「よっしゃあ! 行くぜ!」

 

 スタート位置でクラウチングスタートの構えになる須藤君。

 

 それだけで君は負けないって思えちゃうから、須藤君って本当に頼りになるよな。

 

 ??パアン!

 

 スターターピストルの音が鳴り響き、1組目の戦いがスタートする!

 

「おおおお!」

 

 いきなり後続を引き離した須藤君は、そのまま誰にも追いつかれる事なくゴールまで駆け抜けた。

 

 1組目は須藤君の圧勝で終わった。

 博士は最下位でのゴールだったのでトントンかもしれないけども。

 

 ??パアン!

 

 すぐに2組目がスタートした。1回目を鳴らしてからまだ20秒程度しかたってない。

 中学までの体育祭とは比べ物にならないくらい事務的だ。

 

 そして3組目が準備を始めたのだが、Dクラス男子の3組目の1人、高円寺君の姿が見えない。

 

 どうしたんだろうと思ってキョロキョロしていると、俺と同じ最終組の池君がコテージを指差した。

 

「おいおい、まさか本番もさぼりかよ!」

 

 池君の視線の先には、コテージの外壁にもたれかかる高円寺君の姿があった。

 

(……高円寺君。やっぱり参加してくれないかぁ)

 

 実は、今日までずっと高円寺君には本番は頑張ってほしいと頼んでいた。

 

 しかし「興味ないねぇ」「シーチキンボーイ。私に頼らずとも勝ってくれなければ困るねぇ」とか言われて断られていたんだ。

 

「……仕方ないね。高円寺君は不参加みたいだ」

「ちくしょ〜、なんであいつはいつもこうなんだ? せっかく一致団結して頑張ってんのによ!」

 

 ブーブー言う池君を宥めていると、ついに俺達の番が回ってきた。

 

「沢田! 頑張ろうぜ!」

「うん!」

 

 池君と拳を突き合わせ、スタート位置でクラウ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ