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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
体育祭当日@ 〜迫り来る悪意〜
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校に限らず、体育祭では団結力が大事なはず。

 だから最初にクラスの団結を少しでも深めておきたい。

 

 意外とこういうのでテンションが上がる人も多いだろうしね。

 

「……うん、いいね! やろうか!」

 

 平田君は一瞬考えるとすぐに了承してくれた。

 そして、手を叩いてクラスメイト全員を集めた。

 

「皆。体育祭で勝つ為、そして団結力を深める為に掛け声をしよう!」

「掛け声? いいねそれ!」

 

 平田君が発言した効果か、クラスメイトの殆どがやる気になってくれたようだ。

 

「じゃあ沢田君、音頭を頼むよ!」

「え? 俺が?」

 

 こういう時は平田君がやるもんだと思ってたんだけどな。

 その方が皆もやる気になるかなって。

 

 平田君の方がいいんじゃないかと周りの反応を見てみると、意外にも受け入れられているようだ。

 

 皆は無言で俺を見て音頭を取るのを待ってくれている。

 

「……」

「ツナ! 早くやろうぜ! 100m走始まっちまうぞ?」

「そうだぜ沢田、ここは一つ景気いいのを頼んだ!」

 

 須藤君と池君からも促してもらえたので、俺は元気よく声を出した。

 

「皆! 今日は一致団結して頑張ろう! 大丈夫、俺達はいい結果を残せるよ! 赤組も勝つ! 皆で体育祭を乗り越えよう!」

『おーっ!』 

 

 Dクラスの皆で手を大空に向けて突き上げる。

 これが出来ただけでも、今日までの準備期間が報われる気がした。

 

 

 よし! 俺も死ぬ気で頑張るぞ!

 目標は最優秀生徒賞、そして赤組の勝利だ!

 

 

 ?? 第一種目「100m走」 ??

 

 100m走等の個人競技は、1年から順々に参加表に記載した順番通りに次々とスタートしていく。

 

 1年男子→1年女子→2年男子という感じだ。

 休憩を挟んだ後からは3年からスタートに変わるらしいけど。

 

 走者全員がゴールしたらすぐに次の走者が出走するから、3学年の男女が30分くらいで走りきれるようだ。

 

 ちなみに、俺は1年男子の最後の組で走る事になっている。

 

「しゃあ! 100m走が始まるぜ! 1組目の俺がスタートダッシュを決めてやるから、お前らも続けよ!」

「ううう〜。早速拙者でござるか〜」

 

 1組目の走者は須藤君と博士だ。

 Dクラスでは、勝つ確率を上げるために遅い人と速い人で組み合わせている。

 

 100m走が始まり、さっそく須藤君達の出番が来た。
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