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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
体育祭準備B
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できないと思ったので、ここは引く事にした。

 

「……そ、そうだよね。疑ってごめんね?」

「ううん、全然いいんだよっ♪ ほら、それより偵察に集中しよっ!」

「うん、そうだね……」

 

 

 そして、それから1時間ほど普通に偵察をして俺達は解散した。

 ……だが、帰り際に桔梗ちゃんからこんな事を耳打ちされた。

 

「ツナ君。君の事は信じてるし頼りにしてる。でもね? そんなツナ君だからこそ言えない事だってあるんだよ? 今日まで一緒に過ごしてきて分かったんだけど、私の願いはツナ君には叶えられないし、言えない。人一倍他人を大事にする、ツナ君にはね」

 

 そう言われた俺は、何かを言ってあげることもできずに、去っていく桔梗ちゃんを見送ることしかできなかった。

 

 桔梗ちゃん。君はやっぱり何かに悩んでいるんだね? 

 でも俺には悩みの内容は言えないと。

 ……それでも俺は、君の事を助けてあげたいよ……。

 

 

 ?? その日の昼 ??

 

 午後は特にする事もなかったので、俺は父さんのトレーニングに励む事にした。

 

「はっ、はっ」

 

 敷地内をランニングしながら、最近始めた体内にある死ぬ気のエネルギーを操作する修行も同時並行で行う。

 

(……全身を巡る生体エネルギーを、死ぬ気の炎エネルギーに変えて下半身に集中させる)

 

 意識を下半身に向けると、なんだか下半身に熱が生まれるような感覚がある。

 

(よし、この熱を足の筋肉に纏わせるイメージで……)

 

 体内で生まれる死ぬ気の炎エネルギーを、足の筋肉に纏わせるようにイメージする。

 

 すると、足が軽くなってもっと早くスムーズに動かせるようになった。

 その効果で走るスピードもアップする。

 

 この前測ってみたら、下半身が死ぬ気状態だと通常時よりも2秒くらい速く走れることが分かった。

 

 普通の死ぬ気モードだともっと早く走れるはずなんだけど、今の段階ではこれが限度といった所だろう。

 

 少しずつスピードを落とし、道の途中で止まる。

 

 そして目を閉じ、意識を全身に集中させる。

 

(全身に死ぬ気の炎を巡らせるイメージで……)

 

 数秒間イメージして、目を開いてみる。

 しかし、さっきまでと全く変化がない。

 

(……まだ、自力で死ぬ気モードにはなれないか)

 

 体育祭の準備が始まってしばらく経った。それと同時に父さんのトレーニングをこなしながら、プールで出来たように体の一部を死ぬ気状態
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