体育祭準備B
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ん」
「それで、堀北さんが言うにはグループディスカッション中に桔梗ちゃんが優待者だってバレるような事は起きなかったらしいんだ」
「ん〜、そうだったかもね♪」
「……それならさ、辰グループが結果1になったのは……優待者本人が誰かに自白したからじゃないかなって……」
「!」
一瞬真顔になったように見えるが、すぐにいつもの笑顔に戻る桔梗ちゃん。
「……ふふふ、ツナ君は私が誰かに自分が優待者だって教えたと思っているの?」
「……うん。ごめん、そうだと思ってる」
「そうなんだぁ〜。……じゃあさ、なんで私を呼び出したの? もちろん違うけど、裏切り者なんじゃないかって疑っているんでしょ?」
「……それは、どうしてそんな事をしたのか知りたいから」
「知りたい? 知ってどうするの?」
「……俺に出来る事で助けになりたいんだ」
「! 助け?」
今の俺の発言で、なぜか少し笑顔が薄れたような気がする。
「うん。前に言ってたじゃない? 『もしも私が助けを求めたら、必ず助けてくれる? って」
「……確かに言ったね」
「だからさ、クラスを裏切ってでも解決したい悩みがあるんだったら、俺に相談してもらえないかな。何が出来るかは分からないけど、絶対助けるから!」
「……ツナ君はホント優しいね」
笑顔が薄れてから、徐々に真顔になっていく桔梗ちゃん。俺が助けると言った時には、完全に真顔になっていた。
「……ふふふっ♪」
「!」
真顔から、再び笑顔になる桔梗ちゃん。
一体どうしたのだろうか。
「……残念! は〜ずれっ♪」
「……え?」
桔梗ちゃんは、両手の人差し指を口元でクロスさせてそう言った。
「あの、はずれって?」
「私が裏切り者だっていう推理はハズレだよっ♪ 私がDクラスを裏切るはずはないじゃん! もう、ツナ君ったら早とちりなんだから〜」
「え? で、でも」
「とにかくっ、私はDクラスを裏切ってなんていないよっ! そして悩んでもいないから平気♪」
「何かやっていない証拠でもあるの?」
「それはないけど、とにかく信じて欲しいかな?」
堀北さんが食い下がるも、桔梗ちゃんは認めようとはしなかった。
「……(がしっ)」
「……!」
無言で話を聞いていた綾小路君が俺の肩を掴む。
振り返ると、首を横に振って見せた。
(認めさせるのはあきらめろってことか?)
綾小路君も無理だと判断したし、俺もこれ以上追求は
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