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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
体育祭準備A
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 1人でそんな事を考えていると、平田君が何かを思いついたようだ。

 

「ねぇ沢田君、体育祭は須藤君と君で引っ張ってくれないかな?」

「え? 須藤君にリーダーをやってもらうの?」

「うん。沢田君には須藤君をサポートしてやってほしいんだ。今の須藤君、すごく楽しそうだし。ああいう人が仕切った方が皆やる気が出ると思う」

「……そうね異論はないわ。強大な力で牽引するのもリーダーシップの一つだもの」

 

 堀北さんがあっさり認めるのも意外だった。堀北さんも須藤君の身体能力のすごさはきちんと評価してくれていたようだ。

 

(ん〜。確かに須藤君なら体の使い方とかよく分かってるだろうし、的確なアドバイスとかを皆にしてくれるかもな)

 

「うん。良いと思う」

「本当かい? じゃあ早速須藤君に話そう」

 

 そして俺と堀北さんと平田君は、リーダーになってほしい事を須藤君に話した。

 

「は? 俺が体育祭のリーダー?」

「うん。須藤君にはクラスを率いる資格があると思う」

「お願いするわ。貴方はその身体能力でクラスを引っ張ってちょうだい」

「……でもよ、俺はリーダーってがらじゃねぇしなぁ」

 

 好きな人からのお願いでも、あまりやる気になれなそうな須藤君。

 

 こんな時こそ副リーダーの出番だろう。

 

「俺も副リーダーとして支えるからさ。やってみない?」

「……ツナが支えてくれんなら、まぁいいか。わかって、やらせてもらうぜ」

「ありがとう!」

 

 こうして、須藤君がリーダー。俺が副リーダーとして体育祭の間はクラスを率いる事になった。

 

「……あ、なぁ堀北」

「? 何?」

 

 クラス全体に今の話を伝えようとすると、須藤君が堀北さんを呼び止めた。

 

「も、もしも俺がさ。体育祭でDクラスを勝利に導いたら……す、鈴音って呼んでもいいか?」

「……は? どうしてそんな事許さないといけないの?」

 

 ……。

 

 須藤君、気をしっかり保ってくれ!

 今の攻撃は効いただろうけど、これに耐えられないと堀北さんと付き合うのは無理な気がするからっ!

 

「……頼むっ!」

 

 須藤君は力強く再度お願いした。

 さすがだなぁ。男らしいし、根性がある!

 

「……はぁ」

 

 堀北さんは須藤君を見て沈黙した後、深くため息を吐いた。

 

「……仕方ないわね。これでやる気を失くされるよりも、許可した方がましだわ」

「え! じ、じゃあいいのか!?」

「ええ。
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