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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
体育祭準備@
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け合えないけど、そこはまた皆で勉強会をすればいいと思うんだ。

 

 それに、今のDクラスが一番にするべきことは仲間として団結する事だと思うから。

 例え言い争いになったとしても、そこから生まれる仲間意識だってある。

 

 ??ガタッ!

 

 平田君の説明が終わると、須藤君が立ち上がった。

 

「どう考えても能力で決めるべきだろ! 自分の能力は自分が一番分かっているしな!」

 

 須藤君は自信満々にそう言い切った。須藤君の運動能力は誰しもが知る所だから、須藤君の意見を批判できる人は少ないだろう。

 

「俺とツナは全ての競技に参加するぜ! 俺達が勝てばクラスが勝つ可能性が上がる。それで万々歳ってヤツだ!」

「ムカつくけど、否定はできないわね」

 

 体育祭では必要不可欠な戦力になるだろう須藤君。そんな彼の言う言葉には説得力もあるのか、女子達が賛同し始めた。

 

「俺は運動があまり得意じゃない。推薦競技を須藤と沢田が一手に引き受けてるという案には賛成だ」  

 

 幸村君も須藤君の意見に賛同してくれた。1人が賛同すると、連鎖するように続々と賛同者が増え始める。

 

「なら決まりだろ。俺達は推薦競技に全部参加するぜ」  

「異議な〜し!」

 

 高らかに宣言する須藤君と、それに賛同するクラスメイト達。

 

 クラスメイト達を一気に取り込めたみたいだけど、こんなにあっさり決まっていいのか?

 

 これだと人任せに見えるというか……俺の考える団結とは違うんだよなぁ。

 

 このまま決まってしまうようならば、俺が一石投じてみた方がいいのかも……

 

「もし皆がその方針でいいなら、推薦競技に関しては能力重視と……」

「待って」

(!)

 

 須藤君の提案が可決されようとしたその時。堀北さんが口を開いた。

 

「堀北さん、何かな?」

「補足提案があるわ」

 

 いつもはクラスの話し合いに参加なんてしない堀北さんが、自分から話の中に割って入ったので俺は驚いた。  

 

 船の上でもクラスメイトとの協力が必要と分かったとは言っていたけど、堀北さんは確実に俺達に歩み寄ってくれているようだ。

 

 そして、クラスメイト達の注目を集めた堀北さんは自分の意見を伝え始めた。

 

「2つの案の中で選ぶなら、須藤くんの言うように能力制にすべきよ。そこに異論はない。でもそれだけじゃ確実に他クラスに勝てる保証はないわ」

「うん、もちろんそうだね」

 

 平田君が堀北さんの意見に頷いて肯定する。

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