体育祭準備@
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が接触することになりますね」
「はい。そして有栖さんもね」
「ええ。これからが楽しみですよ」
?? 休み時間、廊下 ??
教室に帰った後、すぐに休み時間になった。
喉が渇いたので廊下の自販機に向かおうとした所、綾小路君と堀北さんも付いて行くと言い出した。
自販機で飲み物を買い、教室に帰るべく歩き始める。その最中、堀北さんが口を開いた。
「ねぇ、沢田君、綾小路君。体育祭……いえ、今回の特別試験で勝つにはどうすればいいと思う?」
「……今回は正攻法じゃないとダメだろうな」
「ん〜、そうかもね。裏工作とかも難しいだろうし、茶柱先生も『体育祭はあくまで生徒の体力と運動能力を測るものだ』って言ってたしね」
「……そうよね」
堀北さんなら聞かずとも分かっていたことだろうに、堀北さんは少しだけ何かに期待していたように見えた。
「……堀北、お前は切り札を持っておきたいんだろ?」
「! ええ。その通りよ」
「切り札?」
「純粋な運動勝負をしたとして、Dクラスの分が悪い場合に少しでもDクラスを有利にする手段が欲しいってことさ」
「あ〜、そういう事か」
なるほど、抜け道のようなものが欲しいって事か。
だけど、今回の体育祭においてはそれは難しいと思う。もちろん何かを仕掛けたりすることはできるし、やる意味がないわけじゃないが、戦況がひっくり返るような効果は得られないと思う。
そこまで大きな効果を得る為には、多分相手チームに裏切り者を作らないと無理だ。
例えば、白組の各競技の参加選手名簿を白組の誰かに流してもらい、確実に勝てる相手をぶつけるとか。
でも、情報を渡してから参加選手を総入れ替えをされる。なんて可能性もあるから、この作戦は簡単に実行できる事じゃない。
俺的にも、基本スタンスは勝てる可能性のある選手を出場させるのが無難だと思う。
かといって全員が運動が得意なわけじゃないし、皆の希望の問題もある。ベストな組み合わせにする為には、クラスがまとまる事が必要不可欠だ。
きっと今まで以上にクラスのまとまりが試されるだろう。
現在のDクラスは決して上手くまとまっているとは言えない。
だから、体育祭に向けて俺達Dクラスが一番やるべきことは……
(よし。この体育祭を通して、俺はクラスの皆と仲良くなるぞ!)
「ん〜、とりあえずはさ。Dクラスを一番いい人選で各競技に割り振る事を考えよ
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