2学期が始まる。
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く、ちらほらいない人も見受けられる。
(……もうすぐ休み時間だし、行ってもいいか)
綾小路君に「用事があるから先に行く」と伝え、俺は教室を出て特別棟の裏に向かった。
?? 特別棟の裏 ??
特別棟の裏には、すでにリボーンが待機していた。
「リボーン、来たぞ」
「おお」
「……で、何か話?」
「そうだ。体育祭があるんだろ?」
「うん……まさか?」
呼び出された理由に心当たりがあった俺は、リボーンの言おうとしている事がなんとなく分かった。
ニヤリと笑ったリボーンは話を続ける。
「そうだ。試験恒例の特別課題発表のお時間だぞ」
「やっぱりか……」
想像通りだったけど、体育祭における特別課題って何なんだろう。
「で? どんな課題?」
「課題はシンプルだ。体育祭の最終結果にて、『最優秀生徒』もしくは『学年別最優秀生徒』に選出されろ」
「ええ!? 厳しいだろ!」
「弱気になってんじゃねぇ。それに体育祭はクラスメイトや同級生にお前の存在をアピールする絶好のチャンスじゃねぇか」
「アピールしてどうすんだよ……」
「バカが。学年全体のボスになるには存在感がないと話になんねぇだろうが」
「あ……それもそうか」
なるほど。体育祭は最終課題をクリアする為にも重要な行事って事か。
??この時、小言丸を飲んで激スーパー化すればいけるんじゃないかと思っていた俺の考えは、次のリボーンの発言で早くも崩れ去ることになる。
「ちなみに注意事項だが……体育祭で小言丸の服用は認めない」
「ええ!?」
「ツナ、体育祭は己の力のみで戦うものだぞ」
「そ、そうだけど、陸上部とかに勝つ為には……」
「死ぬ気で頑張ればいいんじゃねぇか?」
「いや、死ぬ気と言われても、小言丸は服用禁止なのに〜」
厳しい条件に震える俺に、リボーンはもう一度念押しをした。
「もう一度言うぞ。今回の課題はいずれかの最優秀に選出される事。体育祭での小言丸の服用は認めない。あくまで己の力のみで戦うんだ」
「……わかった」
「よろしい。んじゃ、頑張れよっ!」
リボーンはレオンを気球に変化させると、ぷかぷかと空に消えて行った。
1人残された俺は、大きなため息を吐いた。
「……はぁ〜。どうしようかな……」
??そんなツナの姿を、生徒棟の屋上から2人の女子が見ていた。
1人は生気のない目をし
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