2学期が始まる。
[8/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
もんな」
……せめてスーパージャンプと言ってくれ。
須藤君の提案を聞いた堀北さんは、少し考え込むと頷いた。
「単純だけど、確実な方法ね。あなたと沢田君はクラス内でも飛び抜けて運動神経がいいもの。全ての推薦競技に参加するのは悪い話じゃないかもしれないわ」
「……俺もそれに賛成だな」
綾小路君も須藤君の提案に賛成の様だ。
しかし、池君には少し不満があるようだ。
「待ってくれよ。健と沢田が推薦に全参加するのは賛成だけどよ。俺らにもチャンスはくれない? 点数欲しいしよ」
「クラスの勝つ可能性を下げるとしてもかしら?」
「いや、そうだけどさ。チャンスは欲しいぜ?」
「推薦競技は普通、運動神経の良い連中が出てくるぞ。寛治は運動苦手だろ?」
「わかんねぇじゃん? 偶然勝てる可能性もあるし、チャンスは公平にすべきだろ」
池君、堀北さん、須藤君が意見を交わすも、このままでは纏まりそうもなかった。
「ん〜。細かいことはクラス全体で話し合うべきじゃない?」
「そうね。クラスの話し合いは必要不可欠でしょうね……」
俺が場を収めるために放った一言に、堀北さんが頷いてくれたが、須藤君は納得いかないようだ。
「運動のできる奴が沢山参加するのが一番だろ。ツナも堀北も甘いぜ!」
「須藤君の言いたいことはよくわかるんだけどさ。体育祭はチーム戦だし、クラスで纏まる必要があると思うんだよ」
「須藤君と沢田君の全種目参加の意志は汲むつもりよ。けれど、手放しで全部の競技に出るのを後押しはできないわ」
「なんでだ?」
「体力には限りがあるもの。立て続けに出れば消耗するし、連勝は難しいわ」
「でも、運動音痴に任せるよりよくね? 疲れてても俺達なら寛治達よりは働けるしよ」
「……今この話を続けても答えは出ないわね。次のホームルームでクラス全体で決めましょう」
堀北さんのその言葉で、俺達は解散した。
席に着くと、学生証端末からメール受信音が鳴り響いた。
(ん? メール……あ、リボーンからだ)
メールの送り主はリボーンだった。
TO ツナ
体育館に行く前に、特別棟の裏に来い。
休み時間に呼び出しなんて初めてだったけど、無視はできないのでとりあえず返信しすることにした。
TO リボーン
わかった。
そう返事を出し、クラス内を見回した。
もう皆休み時間モードらし
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ