暁 〜小説投稿サイト〜
ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
2学期が始まる。
[7/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


 

 参加表に嘘を書いて、あえてそれを他クラスに流しておいて当日にメンバーを総入れ替えとかすれば、他クラスを出し抜けるもんな。

 

「付け加えて聞きますが、体調不良や大怪我を負っても、本人が希望すれば参加し続けることは可能でしょうか。それともドクターストップがかかりますか?」

「基本的には生徒の自主性に任せている。自己管理も社会に出る上で必要不可欠な能力だからな。……とはいえ傍観できない状況になれば、さすがに止めざるを得ないぞ」

「分かりました。では代役に必要なポイントはいくらですか?」

「競技に1つにつき10万PPだ」

「……なるほど。ありがとうございます」  

 

 代償は安くはないなぁ。でも場合によっては代役が必要な場面になるかもしれない。

 

「他に質問者がいなければ、私からの話は終わりだ」  

 

 教室を見回すも、誰も手を上げないのでこれでホームルームは終了のようだ。

 

「2時限目は体育館に移動し、各組事に他学年との顔合わせとなる。私からは以上だ。……まだ20分ほど授業時間が残っているな。残りの時間は好きに使うといい。雑談するのも真面目に話し合うのも自由とする」  

 

 茶柱先生が教室を出ると、クラス中が騒がしくなる。それぞれ仲の良いメンバーで集まっているようだ。

 

 因みに俺は綾小路君・堀北さん・須藤君・池君・山内君と集まっていた。

 

 いや、集まったというか、いつのまにか皆が堀北さんの机の周りに来ていたんだけども。

 

「堀北、体育祭で勝つ作戦を話し合おうぜ」

「賛成賛成っ!」  

 

 盛り上がっている須藤君達とは対象的に、堀北さんは深いため息を吐いた。

 

「どうしてこんな人達ばかり集まるのかしら……」

「あはは、そこまで言わなくても」

「事実よ」

 

 文句を言いつつも堀北さんはノートを開いた。

 話し合いは必要だと思ってくれている様だ。 

 

「いいわ。何か考えがある人はいるの?」

「ああ、俺に作戦がある!」

 

 元気よくそう言い放ったのは須藤君だ。

 何やら自信があるらしい。

 

「全員参加は難しいけどよ。俺とツナが全部の推薦競技に出れば、組でもクラス毎でも負けねぇんじゃねぇか?」

「え? 俺も?」

 

 須藤君の提案に思わずポカンとしてしまった。

 そんな俺の背中をパンパンと叩く須藤君。  

 

「当たり前だろ? このクラスで一番運動ができるのは俺とツナだろうしな!」

「おお! 確かにな!」

「昨日の股関ブロックはすごかった
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ