夏休み最終日、episode of pool.
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「佐倉さんね、分かった(……お、まだ諦めないんだね)」
うん、完全に池君達の好きな女子を集めて欲しいというお願いだな。
でも、なんで自分達で誘わないんだろう。
「……でもさ、自分達で誘った方が印象がいいんじゃない?」
「いや! それは無理! 難易度高すぎ! 来てくれる可能性低すぎだわ!」
「え〜、それは俺も同じだと思うんだけど……」
「何言ってんだ! 沢田は桔梗ちゃん達と仲良いだろう? 船でも記念撮影に呼んでたし!」
「それはそうだけど……」
記念撮影とプールへのお誘いじゃ、全然難易度が違わないですかね……
ここで、池君から端末を奪い取ったのか、須藤君の声も聞こえてきた。
「ツナ! 頼んだぜ! おそらく堀北を誘えんのはお前くらいしかいねぇからな!」
「須藤君、俺が誘っても来てくれる保証はないよ?」
「大丈夫だって! だってツナだしな!」
「そうだぜ! 沢田ならできる! 頼んだぜ、俺の佐倉を明日連れてきてくれよ!」
須藤君の声に混じり、山内君の声も聞こえてきた。
昨日失恋したばかりなのに、元気一杯だなぁ。
その元気さは見習うべきかもしれないな。
「てことで! お前には女の子達を誘うという、一番大事な任務を任せるぜ! あ、俺達は秘密兵器の準備をするからよ。へへっ、楽しみにしておいてくれよっ!」
「え? 秘密兵器ってな……」
「じゃあまた明日な! あ、プール前に8時半集合な!」
??ぶちっ!
締めの一言に返事をする間もなく、池君からの通話は切れた。
「……」
少しもやもやしながら、綾小路君に学生証端末を返す。
「……すまんな、面倒な役目を任して」
「ん〜、まぁいいよ。人数多い方が楽しいし」
「そうかもな」
「池君・須藤君・山内君・綾小路君・俺・桔梗ちゃん・堀北さん・佐倉さん。8人でプール行くなんて初めてだなぁ〜……」
「……? どうかしたか?」
「……いや、バランス悪いかなって」
明日の事を考えていたら、少し引っかかる事があった。
それは男女のバランスだ。今のままでは男5の女3になってしまう。
「別にいいんじゃないか?」
「でもさ、女の子も同じくらいいる方が、女の子的にも安心じゃない?」
「……まぁ、男の方が多いと怖いと思う奴もいるかもな。佐倉とか特に」
「でしょ? だからさ、もう2人女の子を誘おうかなって」
「いいんじゃないか? でも、誰を誘うんだ?」
「軽井沢さんとみ
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