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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
夏休み最後の5日間SS、そのA
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いいかな?」

「もちろん。なんでも答えるよ」

「ありがとう。……じ、じゃあ今、沢田君は誰かと……お、お付き合いとかしてるの?」  

「えっ!? ……う、ううん。彼女いない歴イコール年齢ですぅ」

 

 しまった。やっぱり恋愛経験のない俺に話しても意味ないと思われたのかもしれないな。

 

 しかし、俺の答えに対する佐倉さんの反応は予想とは違うものだった。

 なぜか佐倉さんは嬉しそうだったんだ。

 

「そ、そっかぁ〜! ……じゃあ、告白したりとか、されたりとかは?」  

 

 うっ!

 俺の黒歴史を掘り起こさないといけない質問が来てしまった! 

 

 ……でも、佐倉さんの為だ。答えないといけないよな。

 

 

「同じ人に2回告白した事があるよ。2回とも冗談だと思われたけど……あと、告白された経験はありません」

「! そ、そうなんだっ!」  

「……ううぅ」

「あ! ごめん! 別に馬鹿にしてるわけじゃないの!」

「は、ははは。いいんだよ。気にしないで?」

(あれ? ハルのあれは告白……じゃないよな。うん……そう言う事にしとこ)

 

「……話を聞いてくれてありがとう。大分落ち着けたよ」

「そっか。それならよかった」

 

 佐倉さんの為になったのなら、黒歴史を晒した甲斐があるというものだ。

 

 

「……私、頑張って返事をするね」

「うん。それが山内君の為でもあるよ」

「……あの、16時に体育館裏で待ち合わせなんだけど、沢田君も来てくれるかな」

「え?」

「……返事をする前に、沢田君と会っておきたくて」

「? 分かった。10分前くらいに体育館前で会おうか」

「ありがとう。じゃあまた後で」

 

 こうして、俺も山内君への返事をする現場に向かう事になった。

 

 

 ?? 15時50分 ??

 

 約束の時間に体育館前に行くと、佐倉さんはすでに待っていた。

 

「ごめん、待った?」

「あ……ううん。来てくれてありがとう」

「いいんだよ……それで、気持ちの準備は大丈夫?」

「……正直できていないかな」

「そっか」

 

 そう言う佐倉さんの両手が微かに震えている事に気付いた。

 

(……相当不安みたいだなぁ……ん?)

 

 その時。急に雨が降り始めた!

 

「! 雨降ってきたね」

「うん、一旦屋根のあるところに行こう!」

 

 俺達は体育館の正面入り口に避難した。

 

 すぐに避難したのに、勢いが強かったせ
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