夏休み最後の5日間SS、その@
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合の承認をせねばならんのだ」
「……」
「沢田、今度借りは返してもらうぞ」
「! はい」
生徒会長達が去っていくと、葛城君は立ち上がった。
「すまない。俺のせいで嫌な思いをさせたな。もう諦める事にするよ。どうしようもないだろうしな」
どこかに行こうとする葛城君。
彼を止めるべく俺も立ち上がった。
「待って葛城君。プレゼントを送る方法を見つけたよ」
「……何?」
「生徒会長がヒントをくれたんだ」
「生徒会長が? で、その方法とは?」
「その方法は歩きながら話そう。まずはバスケ部用体育館に行くよ!」
「あ、ああ」
その後、歩きながらプレゼントを送る方法を説明した。
「……なるほど。バスケ部の校外試合か」
「そう。部活動の試合なら敷地内に出る事ができる。もちろん監視はつくと思うけど、ポストに封筒を入れ込むくらいの事は出来るんじゃないかな。封筒に貼る発払いの伝票は俺が郵便局で買ってくるよ」
「確かにそれならいけそうだが……バレた時のリスクが高くないか?」
「それも大丈夫さ。生徒会長がなんとかしてくれる」
「何?」
さっきの会話の中で生徒会長の口から発せられた、得がないと協力しない。そして、今度借りを返せという言葉。
今の所、俺は生徒会長に借りを作った事はない。つまり、もしも問題行動が発覚した際にもみ消してやるから、今度その借りを返せという事だろう。
生徒会長を信用しても問題ないかはわからないが、直感であの人は嘘を吐いてないと思ったんだ。
「あとは、それを実行してくれるバスケ部員が必要と言う事か」
「そう。須藤君に頼もうと思ってる」
「須藤……あの粗暴な奴か。そいつは引き受けてくれるのか?」
「大丈夫さ。須藤君は情に厚いし、きっと引き受けてくれる。お礼にポイントを俺から渡すし、交換条件としても十分なんじゃないかな」
「……わかった。沢田を信用する。だが、ポイントは俺から渡させてくれ。それが依頼者の責務というものだろう」
「そう? わかったよ」
会話が終わる頃、俺達は体育館に到着した。
?? バスケ部用体育館 ??
「……で、それを俺に頼みたいってのか?」
「うん。お願いできないかな? 頼れるのは須藤君しかいないんだ」
部活終わりの須藤君を呼び出して、さっきの作戦を説明した。
作戦を聞いた須藤君は困った様に頭を掻いている。
「ん〜。親友のツナからの頼みだし、罰則を受ける事もないならかま
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