夏休み最後の5日間SS、その@
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「良い事って事は、ツナ君が私の課題をクリアしてくれるって事かもしれませんね」
「え! い、いやぁ〜、どうかなぁ〜」
「ふふふ、二学期が楽しみですね」
「あ、あははは……」
ものすごいプレッシャーをかけられてしまった……
あ、ちなみにマシマロベジタブルの味はまんまマシュマロでした。
SSB 誕生日プレゼントを送れ!
「はっはっ……あっ!」
「……」
ある日の午前中。ランニングをしていると、ベンチに座っているAクラスの葛城君を見つけた。
「……はぁ」
「?」
葛城君はため息を吐きながら、手に持った赤い紙で包装された小さな箱を見つめていた。
(……どうかしたのかな。悩んでいるっぽいけど)
葛城君が心配なのと、ちょっとした好奇心から葛城君に声をかけてみる事にした。
「あの……葛城君?」
「! ……お前は、Dクラスの沢田だったか?」
「うん。そうだよ」
「……俺に何か用か?」
「あ、ううん。偶然ここを通ろうとしたら、葛城君が悩んでるっぽかったから」
「……それだけで声をかけたのか?」
「そうだよ?」
「……俺はAクラスだぞ? 敵の事を心配するとは思えんがな」
「試験中でもないし、今は夏休みだよ? 少しくらい同級生同士の交流を深めても良いと思うけどな」
「本気でそう思っているのか?」
「もちろん」
「……」
その時、葛城君は急に何かを思い出したかの様にハッとした。
「……そういえば、バカンスの最終日に、複数のクラスの人間が入り混じって記念撮影をしていたそうが……お前の発案か?」
「うん。思い出に残しときたかったからさ」
「そ、そうか……」
葛城君は怪訝な表情で俺の事を見つめている。
変な奴だとでも思われているのだろうか。
やがて、葛城君はもう一度ため息を吐いた。
「はぁ……お前には無人島で龍園の作戦を阻止してもらったからな。恩返しって程でもないが、質問には答えよう。お前からは危険な雰囲気が感じれないしな」
「あはは、それはどうも」
葛城君は箱をポケットに仕舞い込むと、ゆっくりと話し出した。
「実は、俺には双子の妹がいるんだ」
「! へぇ〜、妹さんはこの学校にいないよね? 実家に残っているの?」
「いや、俺達は祖父母も両親もすでに亡くなっていてな。今は親戚の家に住まわせてもらってるんだ」
「あ、ごめんね。嫌な事聞いちゃった…
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