夏休み最後の5日間SS、その@
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すぐに意識を取り戻した。
「ただいまっ! 綱吉クンの占い結果から教えちゃうね」
「うん」
「えっとね〜。夏休み最終日、プールに行くお友達に注意! 以上♪」
「えっ? それだけ!?」
「マシマロベジタブルは安いからね〜♪ これぐらいが適正さ」
「看板でおすすめしてたくせに!?」
「おいしいよって味のオススメだよ? 別に占いのお代にオススメしますとは書いてないし〜」
「ぐっ!? 確かに……」
完全に白蘭の言い分が正しくてグゥの音も出ない。
あくまで商売なのですね……
「……私の占い結果は?」
「ひよりちゃんはね〜。……2学期になったら、綱吉クンがいいものを見せてくれると思うよ♪」
「いいもの?」
「そうさ! これ以上は教えないよ♪」
「ふふ、わかりました」
俺とは違い、なんか満足そうなひよりちゃん。
「ごめん、もっとお話したいんだけど、後ろが詰まっているから今日はお引き取り頼むよ」
「ああ、うん。わかった」
「ありがとうございました」
占い結果を言い終えると、白蘭は俺達に退出を促した。
が、言われた様に椅子から立ち上がり、部屋から出て行こうとすると、白蘭が声をかけてきた。
「あ、ボクらは基本ここにいるから、たまには遊びにきてね。マシマロパーテーしようよ♪」
「う、うん……(マシマロパーテーて……)」
手を振る白蘭に背を向け外に出る。
最後に、レジでマシマロベジタブルの精算をした。
γがレジ担当の様だ。
「マシマロベジタブル1つで、20Pだ」
「安っ!」
読み取り機に学生証端末をかざして、それぞれ支払いをすませた。
「白蘭のおやつ用マシマロの余りから作ってるからな、安くていいらしい」
「余り物なんですか……まぁ有効活用かもしれないですが」
ひよりちゃんもあまりの安さに苦笑いしてしまっている。
「そうだ。言い事を教えてやろう」
「良い事?」
「二学期が始まったら、野菜はスーパーで買え。ここはもうじき、マシマロベジタブル専門店になっちまう」
「なんで!? それはもうマシマロ屋じゃん!?」
「店長の独断だ……すまん」
「……いつもご苦労様です」
やはり苦労していそうなγに労いの言葉をかけ、俺達はマシマロ屋を後にした。
そしてマンションへの帰り道、ひよりちゃんがこんな事を言ってきた。
「さっきの私の占い結果……」
「うん」
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