夏休み最後の5日間SS、その@
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よりちゃんに見られながら区切りの良い所でトレーニングを終わらせた。
?? ショッピングモール ??
敷地内にあるショッピングモール。その中には、安い食材を売っている小さめの商店街のようなスペースがある。俺達Dクラスには強い味方だ。
「で、占いのお店ってどこにあるの?」
「あそこですよ」
商店街を歩きながら、とあるお店を指さすひよりちゃん。
ひよりちゃんの指している方向を目で追ってみると……
「え? あれ?」
「はい。あのお店です」
確かに沢山の人が並んでいるが……どう見ても占いのお店ではない。
「……八百屋さんだよね?」
「はい。八百屋さんです」
「……占いのお店は?」
「八百屋さんが占いを始めたらしいんです」
「ええ!?」
八百屋さんと占いなんて全く結び付かないぞ?
なんで占いなんて始めたんだ?
「……怪しくない?」
「でも本当によく当たるらしいですよ?」
「ええ〜」
「しかも料金は野菜を一つ分。なんでもいいから商品を購入すれば占ってくれるんですって」
「……意外と商売上手なんだなぁ、あのおばちゃん」
俺も八百屋さんは結構利用しているので、店主のおばちゃんとも顔馴染みだ。
だから、あのおばちゃんが占いを始めるなんて余計にびっくりなのだ。
「あ、そのおばちゃんは退職されてますよ?」
「え!? そうなの!?」
「はい。で、今は新しい人が店長みたいです。占いもその店長が始めたんでしょうね」
バカンスに行っている間に色々あったんだなぁ……
「とにかく、私達も並びましょう?」
「……うん。ここまで来たしね」
今から帰るのも勿体ないので、占いをしてもらう事にした。
列に並びながら買いたい野菜を選んでおけばいいらしく、俺とひよりちゃんも適当に野菜を選ぶ事にしたのだが……
野菜を物色していると、変な看板が目に入ってきた。
『マシマロベジタブル、おいしいヨ♪』
「……ま、マシマロ?」
「マシュマロの事でしょうか?」
その看板の下には、いくつかの野菜が置いてある。試しに一つ掴んでみると……
「……ふわふわです」
「……マシュマロで出来た野菜みたいだね」
なるほど、マシマロで出来た野菜でマシマロベジタブルか。
「俺、これにしよう」
「私もこれにします」
何となく気
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