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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
夏休み最後の5日間SS、その@
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(沢田……なんであの男から宅配が?)

 

 荷物を送られる理由がわからずもやもやする。

 中身が気になり伝票を確認すると、内容物には製菓食品と記載があった。

 

(……製菓? 開けてみるか)

 

 危険物ではなさそうなので、キッチンに持って行って発泡スチロールを開封してみる事にした。

 

 ?? ガサガサ、パカっ。

 

「……! ……ふふっ、本当によく分からない男だ」

 

 中身を確認すると、思わず笑ってしまった。

 

 発泡スチロールから中身を取り出し、フォトスタンドの前に置く。

 

「ライターは……あった。後包丁と小皿だな」

 

 キッチンからライターを見つけ出し、ダイニングの椅子に座った。

 

「俺の……友人からの贈り物だ。一緒に味わおうじゃないか」

 

 同封された数字の16の形をした蝋燭を突き立て、ライターで火を付ける。

 

「……誕生日おめでとう」

 

 小さく息を吹きかけ、蝋燭に灯った火を消した。

 

 蝋燭を取り外し、包丁で4分の1を切り分けて小皿に乗っける。

 

「お前にホワイトチョコのプレートもやろう。俺は甘いのが得意じゃないからな」

 

 そう言って、取り分けた残りをフォトスタンドの前に置いた。

 

「いただきます」

 

 まずは夕食のカレーを平らげ、その後にデザートに移る。

 今日のデザートはチョコケーキだ。

 

「(パクッ)! ……ふふふ」

 

 ケーキを口にしたら、予想外の味に思わず笑ってしまう。

 

「……ビターチョコだったとはな。俺でも全部食べられそうだ」

 

 そう言って、もう一口ケーキを口に運んだ。

 

「うん、美味いな」

 

 

 ??フォトスタンドを見ながら微笑む葛城。

 

 フォトスタンドの前に置かれたチョコケーキには、チョコペンでメッセージが書かれたホワイトチョコのプレートが置かれている。

 

 そしてそのプレートには……

 

『葛城君、妹さん、誕生日おめでとう!』

 

 と、書かれていた。

 



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