船上試験終了後、区切りと決意。
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こんな自分にがっかりしていると、沢田君が声をかけてきた。
「……佐倉さん」
「は、はい?」
「今俺ね、こうして君と写真取れる事がすごく嬉しいと感じてるんだ」
「! うん……」
「佐倉さんと仲良くなってまだ2ヶ月程度だけど、これからもどんどん仲良くなっていけると思うんだよ。だから……」
「……」
「これからも、こんな写真を沢山撮っていけたらいいよね」
「! う、うんっ!」
沢田君……。
これからも私と写真を撮ってくれるの?
また、ツーショットを撮ってくれるの?
(……)
(!)
沢田君から三浦さんに視線を移すと、視線に気づいた三浦さんは片手でサムズアップをしてくれた。
……三浦さん。私も頑張ってみるね。
せっかくあなたがくれたチャンスだもんね。
??カチャ。
私はメガネを外した。
そして、その事に気づいた沢田君に心配される。
「あれ。佐倉さん、素顔で写真撮って良いの?」
「……うん。特別な写真だからいいの」
(沢田君との思い出の写真には、本当の私の姿で写りたいから)
「そう? ならいいけど……あ、佐倉さん!」
「どうしたの?」
「今の君、すっごく良い笑顔になってるよ!」
「! えへへ。ありがとう」
「よ〜し! ハル、今がシャッターチャンスだぞ!」
「はひっ! じゃあ撮りますよぉ〜? はい、チーズっ!」
??カシャッ!
この時に撮った沢田君とのツーショットは、大切な私の宝物になった。
……大人になった、今でもずっと。
読んでいただきありがとうございます♪
次回は夏休みの最後を描きます!
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