船上試験終了後、区切りと決意。
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京子ちゃんとハル。
「ねぇ、記念撮影って何の記念なのかにゃ?」
「1学期で出来た友達とのバカンス記念らしいぞ」
「ふふっ、沢田君らしいね♪」
Bクラスの一ノ瀬さんと神崎君。
「みーちゃん。一緒に写真に写るのは久しぶりですね」
「うん! ひよりちゃんとの再会の記念にもなるねっ」
Cクラスのひよりちゃんと同じクラスのみーちゃん。
「ツナ君、お誘いありがと〜♪」
「あ、やべ! 俺少し髪が乱れてね!?」
「別に乱れてねぇだろ?」
桔梗ちゃん、池君、須藤君。
「記念撮影なんて初めてだな」
「はぁ……まさかこんな事をするとはね」
「付き合わせてごめんね、なんか残しておきたくてさ」
「……別に良いわよ。写真くらい」
「あはは、ありがとう」
綾小路君、堀北さん。
「ねぇ、この集まりに私達も入って良いの?」
「いいんだよ。沢田君が呼んでくれたんだから」
「うん。もちろんだよ」
軽井沢さん、平田君。
「あれ? 池、山内は一緒にいねぇのか?」
「ああ、一緒にいたんだけど急に気分が悪いから寝るとか言い出してよ、部屋に戻ったぜ」
「……」
山内君は来なかったか。少し話をしたかったんだけどな……
まぁ今度でもいいか。
「ツナ、これで全員か?」
「あ、ううん。もう1人呼んでるんだけど……あ、来た!」
俺の視線の先には、パタパタと小走りでこっちに走ってくる女子がいた。
「……ご、ごめんなさい。遅れちゃいました」
「全然、来てくれてありがとうね」
最後の1人、佐倉さんだ。
皆を集めたのは全員で記念撮影をする為なんだけど、その理由は2つある。
1つは単純に俺が記念に残しておきたかったから。
もう1つは佐倉さんと約束したから。
バカンス中に思い出に残る写真を残そうってね。
「ツナ、誰に撮ってもらうんだ?」
「ドナートが三脚を持ってるらしいから、それを使って学生証端末のタイマー機能で……」
「あ、あの!」
「?」
三脚に学生証端末を取り付けようとしていると、佐倉さんが声をかけてきた。
「佐倉さん、どうしたの?」
「あ、あの……わ、私のデジカメを貸すので。……こ、これで撮ってください」
そう言って、佐倉さんは俺にデジカメを差し出してきた。
「え、いいの?」
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