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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
船上試験終了後、区切りと決意。
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本当は綾小路君に教えてなんていないけど、綾小路君的には俺が思いついたことにしておいた方が楽なんだろうから言及はしない。

 

 その後は普通に雑談をしながら食事を終え、俺達は解散した。

 

 1人になったのでこの後は何をしようかなと考えていたら、リボーンに言われていた事を思い出す。

 

『Otto talenti と行動できるのも今日の夕方までだ』

 

(そうだった。皆にお礼を言っておかないとだ。どうしよう。獄寺君に言えば全員を集めてもらえるかな?)

 

 善は急げと学生証端末を取り出し、獄寺君に電話をかける。

 

 ??プルルルル、ガチャ。

 

「はい! 獄寺です!」

 

 獄寺君は1コールで応じてくれた。

 

「獄寺君。Otto talenti の全員をどこかに集めてくれない?」

「あ、今ちょうど8人でいるんすよ。どこに行けばいいですか?」

「そうなの? じゃあ俺がそっちに行くよ。今どこにいる?」

「歌劇場の近くです」

「わかった。今から行くから」

「お待ちしております!」

 

 ??ピッ。

 

「よし、歌劇場に向かおう!」

 

(ついでに例の計画も実行するぞ!)

 

 学生証端末をポケットにしまい、俺は歌劇場へと急いだ。

 

 

 

 

 ?? 歌劇場 ??

 

 歌劇場の近くまで来ると、俺に気づいたアルロが手を振ってくれた。

 アルロを目印にそこに向かっていく。

 

「あ、ボスが来たよ! お〜い♪」

「10代目、ご足労いただきすみません」

「ううん、いいんだよ」

「それで、何かあったんですか?」

「ああ。今日の夕方には姉妹校と本校はそれぞれ別の船に乗り換えるだろ?」

「はい。そう聞いています」

『ええっ!?』

 

 俺と獄寺君の会話を、アルロとカルメンの悲鳴が遮った。

 

「え、夕方にはボスとお別れなの?」

「う、嘘です……そ、そんな事あるわけが」

 

 どうやら今後の予定を知らなかったらしい。そんな2人に呆れた様にドナートが言った。

 

「全く。お前達は話を何も聞いていないな。昨日の内に言っておいただろう」

「ドナートの冗談だと思ったの!」

(コクコクコク!)

「そんな冗談は言わん!」

 

 側から見ていたら歳の離れた兄妹のようなやり取りだ。

 

「うう〜ボスゥ〜」

「……ボス」

 

 目に涙を溜めてこっちを見てくる2人。

 そんなに悲しいのだろうか。

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