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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
船上試験終了後、区切りと決意。
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けた筈だ。

 

「……え〜とつまりどういう事?」

「今説明したじゃない。聞いていなかったのかしら?」

「聞いてたけど理解できなかったのよ」

「はぁ……」

「ちょ、ため息吐くとかひどくない?」

 

 分かり辛かったのか、軽井沢さんが首を傾げている。それに堀北さんが呆れ、軽い喧嘩みたいになりかける。

 

 でも、そこは我らが平田君がきちんと仲裁をしてくれた。

 

「まぁまぁ、仲良くしようよ。せっかく協力できるんだからね」

「ん〜、平田君が言うなら……」

「……分かったわよ。今後も私達だけではクリアできない課題があるかもしれないものね。ある程度の繋がりは持っておくべきだと考える事にするわ」

「うん。そうだね」

 

 おお、あまり協力したがらない堀北さんが平田君の意見を受け入れるとは。今回のバカンスで色々と思うところがあったのだろうか。

 

 軽井沢さんには俺がもう一度説明する事にした。

 

「兎グループでいえば、兎は干支の4番目。じゃあ兎グループをあいうえお順に並べると、4番目は誰?」

「え〜っと。……あ、私だ」

「そう。だから兎グループの優待者は軽井沢さんだったってわけ」

「あ〜。やっと理解できたわ!」

 

 今度はきちんと分かってもらえたらしい。が、分かったら分かったでもう一つ疑問が浮かんできたらしい。

 

「あ、話は変わるんだけど。巳グループも結果4だったわよね?」

「その話は僕も聞きたかったんだ。クラス毎のポイント増減を見る限り、おそらくAクラスの誰かが間違いを密告したんだと思うけど、どうやって間違わせたんだい?」

 

 軽井沢さんに便乗して平田君も質問を投げかけてきた。

 

「えっとね。俺の学生証端末にみーちゃんのSIMカードを入れて、自分が優待者だと嘘の自供をしてもったんだ」

『み、みーちゃん?』

 

 本当は山内君を経由してだけど、それを言ってもしょうがないよね。

 

「あれ? 私達と同じやり方をしたって事? だよね、綾小路君」

「……そうだな」

 

 どうやら、綾小路君達も同じ方法を選んだらしい。

 

「あれ、SIMカードはロックされているよね。どうやって入れ替えるんだい?」

「そこはほら、ポイントを使ったんだ」

「ポイント? あ、先生に聞いたって事かな?」

「そう。茶柱先生にロック解除の方法を売ってもらったんだよ」

「なるほど。……すごいな。そんな方法を思いつくなんて」

「……俺達は沢田の思いついた方法にあやかっただけだ」

「あはは……」

 

 
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