船上試験最終日、夜。
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出しっぺの俺が遅刻してしまって申し訳なかった。
談話室のソファに俺とOtto talenti のメンバー全員が座るのを確認し、皆に向かって話しかけた。
「じゃあ早速、昨日頼んだ事の結果報告をしようか」
『はい!』
Otto talenti を集めたのは勿論、昨日それぞれに頼んだ事の結果報告をしてもらう為だ。
「獄寺君と山本は小狼君の監視だったね。どうだった? 5回目のグループディスカッションの後に接触したけど、それ以外は全く動きはなかった?」
「ええ。山内とかいう奴を侍らせて笑ってるだけでした」
「本当にジョーコの次期ボスなのか疑っちまったぜ」
俺もさっき小狼君と対峙したけど、正直今まで相手して来たマフィアとは全然違う人種って感じだったなぁ。
「アルロとドナートもお疲れ様。ばっちり電波を遮断してくれたね」
アルロとドナートにはイタリア周辺に繋がる通信電波のみを遮断して欲しいと頼んでいた。そうすればジョーコの本部と連絡が取れなくなると思ったんだ。
小狼君がジョーコの本部と連絡を取れば、俺が死んでない事に気づかれる可能性があるかもしれない。そうなるとみーちゃん救出作戦が失敗になるかもしれないと考えての作戦だった。
「えへへ〜、ボスに褒められた〜♪」
「簡単な作業で作れますからね。あ、それとボス」
「ん?」
「遮断された電波へのアクセスが二度ほどありました。おそらく王小狼からジョーコ本部への通信だと思われます。それで、その時に使われた周波数が記録されてましたので、ボンゴレ本部へ送っておきました」
「おお……さすがはドナート。仕事人だね」
「ありがとうございます」
その周波数は恐らく、小狼君が使っている通信機のものだろう。ボンゴレ本部がさらに解析すれば、通信先も特定が可能になると思う。
「クロームとビアンカもお疲れ様。完全に俺が死んだって思ってくれてたよ」
「……ビアンカのおかげだよ」
「いえ、クローム様の有幻覚あってこその成功ですよ」
実は、昨晩にみーちゃんと山内君が麻袋に詰めたのは俺じゃない。
クロームが作った俺の有幻覚なのだ。
それに加えて、万が一にも幻覚だとバレない様に、ビアンカの完全模倣による演技指導をリアルタイムで行ってもらったのだ。
それから有幻覚の事を教える訳にもいかないから、みーちゃんには姉妹校にいる仲間に引き上げてもらうと伝えておいた。
じゃあ最後に、今回の特別課題を解く為の鍵を握る2人の報告を受けよう。
「
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