船上試験最終日、夜。
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「……うう、分かったよ。俺も死ぬ気で努力しますよ」
(ひよりちゃんにだけ頑張らせるわけにはいかないしな)
その時、突然頭の中に名案が浮かんできた!
「……あのさ、ひよりちゃんの有用性を示す方法なんだけど」
「はい?」
「DクラスがAクラスに上がれる様に協力してもらうってのはどう? 俺的にすごい嬉しいんだけど!」
「ダメです」
「ええ!?」
俺の名案は、ひよりちゃんによって即刻却下されてしまったのだった……
「何でさ?」
「私が役に立ちたいのは、ボンゴレ]世としてのツナ君です。高度育成高等学校1年、Dクラスのツナ君じゃありません」
「……同じじゃないの?」
「違います。だって、学校で起きる問題についてはボンゴレは干渉しない決まりでしょう?」
「えっ、何でそれを!?」
俺の反応が可笑しいのか、ひよりちゃんはクスクスと笑う。
「ふふ、ユニさんに聞きました」
「ユニに!? え、ていうか何でユニ? ユニはイタリアにいるはず……」
「いえ、4月から高度育成高等学校の1年生として生活してますよ」
「ええ!? 嘘だろ? だって俺、ユニを学校でも敷地内でも見た事ないよ?」
(ユニが1年の中にいるなら、どこかで気づくと思うんだけどな)
「ユニさんは別人に擬態していますからね。当然でしょう」
「そうなの!? てかなんでひよりちゃんは知ってるのに、俺は知らないの?」
「……ユニさんを見つけられるかどうかも、ツナ君への課題なんじゃないですか?」
ひよりちゃんのその発言に、リボーンがうんうんと頷いている。
てか、お前も知っていたのかよ!
「……と、いうわけで。私はDクラスが上のクラスに上がる為の協力はできません。普段の私はCクラスの一員として動きますよ。ツナ君と同じクラスにならない限りは」
「そっかぁ。分かったよ(……同じクラスになるなんて無理だしなぁ)」
結局、俺の名案は日の目を見る前に崩れ去ったのだった。
?? 船上試験最終日、午後4時過ぎ ??
ひよりちゃんと別れた後、俺は地下談話室に向かっていた。
??ギィ。
談話室のドアを開けて中に入ると、すでにOtto talenti の8人が待機してくれていた。
「ごめん、待たせちゃったかな?」
「いえ、そんな事ありません!」
今日の4時に集まろうと今朝の内にOtto talenti のメンバーに伝えてあったのだが、言い
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