船上試験最終日、ひよりの正体。
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……しかし、それも全ては父に復讐を果たす為にやっていた事。おしゃぶりの命運を握り、父に復讐を果たした復讐者達にはもう掟の番人をやる意味はないのではないかと。そう思ってしまった私は、父に聞いてみました」
?? 再び一年前 ??
「……お父さん」
「なんだね?」
「お父さんに復讐を果たした復讐者達は、もう掟の番人をする意味はありませんよね。では今、マフィア界は誰が番人をしているのですか?」
「変わらず復讐者達がやっているよ。おしゃぶりに炎を灯し続けながらだから、前ほど厳格な番はできていないみたいだがね」
父は、興味なさげに私の質問に答えました。
そんな父に、私が考えた事をぶつけてみる事にしました。
「……お父さん。復讐を果たした彼らに、これからも掟の番人を任せるのは良くないのではないでしょうか」
「……何? どうしてかな?」
「復讐者達は、これからもずっとおしゃぶりに炎を灯し続けるという役割を請け負ってくれたのですよね? それなのに、やりたくもない役目を担わせ続けるのはおかしいと思うのです」
そう言った私の言葉に、父は少し考え込む様な素振りを見せました。
「……しかし、復讐者君達が番人を辞めたら、マフィア界は大混乱に陥ってしまう。おそらく完全な無法地帯と化すだろう。7?を見守り地球を守るべき立場の私達が、そんな危険な行いを考えてはいけないよ」
「でも、私はおかしいと思うんです」
「……聞き分けのない子だ」
譲らない私に父は呆れている様に見えました。が、私の思いが伝わったのか、父は私に聞き返して来ました。
「では、もし復讐者君達に番人を辞めさせるとして。何か代わりのマフィア界を制御する手段があるのかな?」
「……」
復讐者の代わりにマフィア界を安定させる手段。父の記憶を見て来た私は、一つだけ手段があるのではないかと考えていました。
「……今の地球人に助けを借りましょう」
「……何?」
「はるか昔、お父さんは7?を新しい地球人に託しました。それと同じ様に、私も目的の為に地球人を頼ろうと思うんです。ただし、今度は犠牲の必要のない協力を」
「ほう? して、犠牲の必要ない協力とは?」
「復讐者達は、バミューダさんという力と目標を与えてくれる絶対的リーダーの元に結束し、お父さんへの復讐を果たすべくマフィア界の掟の番人となりました。そこで私も、1人のリーダーとそこに集う仲間に法の番人を任せたいと思います」
「……バミューダ君程の力を誇るリーダーねぇ。そんな奴がいるのかい?」
「いるじゃないですか。お父さんの長年の憂いを
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