船上試験最終日、ひよりの正体。
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メールの送信者はひよりちゃんだった。
TO ツナ君
1人で巳部屋まで来てくれますか?
約束通り、私の正体を教えます。
from 椎名ひより
(! みーちゃんを小狼君から引き離す事に成功したからかな?)
「ツナ君? どうかした?」
俺がメールをじっと見ているから心配したのか、みーちゃんが声をかけてくれた。
「あ、うん。ひよりちゃんが巳部屋まで来て欲しいって」
「ひよりちゃんが?」
「うん。……どう? もう動けるかな?」
「うん、大丈夫そう」
「そっか、客室まで送るよ。もう夜の試験もないし、部屋でゆっくり休んでね」
「ありがとう、そうするね」
そして俺はみーちゃんを客室へと送り届けてから、1人で巳部屋へと向かったのであった。
?? 巳部屋にて ??
??ガチャ。
「……お待ちしてました、ツナ君」
「うん。ひよりちゃん」
ドアを開けて中に入ると、椅子に座っていたひよりちゃんがいた。そして俺に気づいたひよりちゃんは、隣の椅子に手のひらを向けた。
(……座れって事かな?)
ひよりちゃんの隣に椅子に座ると、いきなりひよりちゃんに頭を下げられてしまった。
「……ありがとう」
「え! どうしたの?」
「みーちゃんを助け出してくれて、本当にありがとう」
「! ううん。当然のことをしただけだよ」
「ふふ……ツナ君は本当に優しいですね」
そう言って微笑むひよりちゃん。俺も微笑み返していると、いきなり円卓の中央からウイーンという機械音が聞こえて来た。
??ウイーン!
「!?」
「……」
機械音と共に、円卓の中央部分が開く。そして、中から2人の赤ん坊が現れた。
「ちゃおっす!」
「俺らもまぜろや! コラ!」
「リボーン! コロネロ!」
現れたのはリボーンとコロネロだった。どうやらこの部屋にも秘密の通路が開通していたらしい。
リボーンとコロネロは、円卓の俺とひよりちゃんの間くらいの位置に座り込んだ。
「急に出てくんなよ!」
「俺達もひよりの話を聞きてぇんだ」
「そうだぜ、コラ!」
「ええ、でも1人で来て欲しいって言われたし……」
(っていうか赤ん坊が喋ってたら驚かれないか?)
チラッと横目にひよりちゃんを見てみると、意外にもひよりちゃんはリボーンとコロネロ
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