船上試験、最終日昼。
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は急に何事もなかったかの様に無表情に変化した。
まるでジェットコースターの様な表情の変化だった。
「……」
「……お母さん?」
「ふふ、小狼君、心配はいりませんよ」
「え?」
思わず母さんに声をかけると、ケーニッヒさんは安心しなさいと言いたげに微笑んだ。
「君のお母さんは今、贖罪の役目を与えられたんだ」
「しょくざい?」
「そうだよ。ちなみにお父さんは原罪の役目を与えられている」
「げんざい?」
「そう。……そして君には……」
……ここで意識を失ったのだろう。その後の事は記憶に残っていない。
その後、両親はジョーコファミリーのトップになり、俺はその後継者となった。
マフィアになって初めにしたのは、王一族の殺戮。そして妹と叔父と叔母の奴隷化だった。
奴隷となった妹達は任務の為に日本に渡ったが、予期せぬ展開で任務を果たすことが難しくなり任務は一時中断となった。そしてその影響か、ジョーコファミリーはしばらくの間は大した躍進を遂げる事もなく燻っていた。
しかしそれから一年後、14歳の11月初旬。ケーニッヒさんが変な事を言い出した。
「ふふふ! ついに、ついに分かりましたよ。ジョーコがボンゴレを潰し世界の覇権を握る為の道筋が!」
この時のケーニッヒさんは、初めて会った時の様な好青年ではなく歪な笑顔を浮かべる変態にしか見えなかった。
だが、その後はケーニッヒさんの言う通りにジョーコは変わっていった。マフィア界でも覇権をどんどん広げていき、名を知らない者はいないくらいの組織へと変貌していった。
しかし、それでもまだまだ中堅所。これより上に行く為には超巨大マフィアを引き摺り下ろす必要がある。
そのターゲットになったのがボンゴレファミリーだ。その]世である沢田綱吉は俺と同い年、そして日本のとある高校に進学することが決まっているという。
ボンゴレ]世を消す為に、2名のschiavo Giapponeを潜入させる事が決定する。そして、その陣頭指揮を取る為にこの俺も同じ高校に入学する事が決まった。
それが高度育成高等学校だ。
ジョーコの力で無事に俺達の入学も決まり、今年の春から俺は日本に渡った。
しばらくは学校内にとけこむ為に行動は起こさなかったが、船上試験ではターゲットと奴隷が近くにいるという絶好の環境だ。そして海上で証拠隠滅も容易いと考え、ついに行動を起こす事に決めた。
奴隷の事なんて気にした事もなかったから、sch
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