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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
船上試験、最終日昼。
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く気に入っていった。

 

 そして食事が終わり、お茶を4人で飲んでいた時。ふいに親父が口を開いた。

 

「2人共聞いてくれ。会社も大分大きくなって来たし、そろそろ次のステップに移ろうと思うんだ」

「次のステップ?」

「ああ。……ある組織を買収しようと思っている」

「ばいしゅう?」

 

 小学校では習っていなかった買収という単語に首を傾げる俺に、ケーニッヒさんが優しく教えてくれた。

 

「他の会社をお金で買う事を買収って言うんだよ」

「え? 買ってどうするの?」

「お父さんの会社の仲間になってもらうのさ」

「へぇ〜」

 

 理解できていたのか怪しかったが、俺がケーニッヒさんの話を聞いている間も親父は母さんに説明を続けていた。

 

「ジョーコファミリーだ」

「!? あなた本気? それマフィアじゃないの!」

「もちろん分かっている」

「じゃあどうして……」

「王一族に返り咲く為さ」

「……は?」

 

 この時の俺には意味がまるでわかっていなかったが、親父の言葉に母さんは顔を真っ青にしていたのは間違いない。

 

「俺達が真の王一族となり、今度は世界の王を目指すんだよ」

「……ありえない。真の王一族なんてどうすればなれるの?」

「……俺達以外の一族を消すんだよ」

「っ!」

 

 親父のその一言を聞いて、母さんから椅子から立ち上がった。

 そして俺の手を掴んで2人から遠ざけようとする。

 

 が、俺の腕を掴んだ所でケーニッヒさんが母さんの口元に手を当てた。

 

「! ……」

「……奥さん、落ち着きましたか?」

「……はい」

「では、どうぞお座り下さい」

「……はい」

 

 口元にケーニッヒさんの手が当たった母さんは急に大人しくなり、言われるままに俺の手を離して椅子に座り直した。

 

「……こほん。では、話の続きに戻りましょうか。あ、気分を変える為に私が作ったアロマで焚きますね」

 

 ケーニッヒさんは椅子の横に立てかけていた鞄から奇妙な箱を取り出した。変な箱で、真ん中にボタンがついている。

 

 そして、ケーニッヒさんがボタンを押すと……箱から良い匂いの煙が噴射された。

 

(……いい匂いだな〜)

 

 俺は煙が放つ匂いをいい匂いにしか感じていなかったが、母さんは違った。

 

 煙が噴射してしばらくすると、いつも優しい母さんの顔が急に怒りで歪んだのだ。……かと思えば、今度は悲しそうに泣き出しはじめる。……さらに次は泣きながら怒りに顔を歪め、その次
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