船上試験、2日目夜。
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「そうですね〜。そろそろ寝ないと、乙女のお肌に悪いですし!」
そう言うと、2人は自分の客室に戻って行った。
去り際、「襲っちゃだめですよ?」と言ってきたハルには今度おしおきが必要だな。
〜数分後〜
「……ん、んぅ」
1人になって数分後、みーちゃんが目を覚ました。
「あ、起きたね」
「……ツナ君。私確か……あっ」
倒れた時の事を思い出したのか、みーちゃんは慌てて謝ってきた。
「ご、ごめんねツナ君、迷惑かけちゃったね」
「いいよいいよ、気にしなくて」
「あ、ありがとう」
2人の間に沈黙が流れる。そして、みーちゃんがおずおずと口を開いた。
「……あの、どうしようツナ君。小狼はやっぱりツナ君を殺そうとしてる。山内君を使って私の事も脅してきた」
「うん。隠れて見てたから分かってるよ」
「そっか……」
「ねぇ、山内君って何なの? 山内君もマフィアなの?」
みーちゃんはすぐに首を横に振った。
「ううん。山内君は私と同じ。schiavo Giapponeだよ」
「schiavo Giappone?」
「そう。ジョーコファミリーが世界中に飼ってる一般人の奴隷の事。ジョーコは雑事や殺しに関係ない任務とかは、基本的にschiavo Giapponeの様な、仲間じゃない人間を使い捨ての駒として使うの」
遊園地でコロネロが言っていた世界中に飼ってる奴隷ってのはschiavo Giapponeの事なんだろうな。そして、山内君もその1人だと。
(……もしかして、俺に関する嘘の噂を流してたのも、俺を陥れる為だったのかもな。そう考えると、山内君があんな事をした説明もつくし)
「……山内君も俺を消すように言われてるのかな?」
「うん。そのはずだよ」
やっぱりか。で、小狼君は周りが海に囲まれている今がチャンスだと判断したわけか。
「山内君からはなんて言われたの?」
「……ツナ君を海に落として溺死させようって。その為の作戦を私に考えろって言ってた」
「なるほど……それは小狼君の命令なんだよね?」
「そうみたい。何でか分からないけど、山内君は小狼の直属の奴隷になったみたいだし」
「……山内君はマフィアになりたいのかな」
「さっきの口ぶりからすればそうだと思う」
「そっか」
自分から殺人集団に入りたがるなんて、理解できないな。
というか、小狼君は自分では何もしない気なのか?
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