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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
船上試験、2日目夜。
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言ってんの? もう小狼様から命令が下りたんだぜ。俺達schiavo Giapponeは従う以外に選択肢なんてないだろ?」

 

(! ……俺達schiavo Giappone? どういう意味だ?)

 

「……私は嫌です。人殺しなんて」

「はぁ? キングとクイーンの娘のくせに何言ってんの? 王ちゃんにも、人殺し集団のトップの血が流れてるんだぜ。裏の世界で生きていく運命なんだよ、君は」

 

(山内君が何でキングとクイーンの事を知ってるんだ? ……というか、何だよあの言い方。生まれつきの人殺しなんている訳ないのに)

 

 山内君の言い様に、思わず拳を握り締めてしまう。すぐにでも文句を言いたくなったけど、今出たらみーちゃんに何かされてしまいそうだから我慢する。それに、何か重要な情報が聞ける気がするし。

 

「……それでも、嫌です」

「……はぁ〜」

 

 頑なに拒否するみーちゃん。

 何を拒否しているのかは分からないけど、あの顔を見るに犯罪に関する事だろう。

 

 そんなみーちゃんに対し、山内君は大きなため息を吐いた。そして、面倒くさそうな顔になって再び話始めた。

 

「王ちゃんさ、何逆らおうとしてるの?」

「え?」

「小狼様、つまり未来のキング直々の御命令なんだぜ? 逆らって良い訳ないじゃん?」

「……山内君は、どうしてそんな命令を聞けるんですか?」

「はぁ? 何でそんな事聞くの?」

「だって……山内君もジョーコに縛られて辛い人生を送ってきたんでしょう? それなのに、どうしてそんなに素直に命令を聞けるの? しかも同級生の男子の命令なのに……。いくら家族を人質に取られてるからって」

「……」

 

 みーちゃんのその疑問に対し、山内君は不気味な笑いで答える。

 

「く、くくくくく……」

「……や、山内君?」

 

 いきなり不気味に笑い出した山内君に、みーちゃんは思わず後ずさる。

 

「くくくく……。家族の事なんて、もうどうでもいいんだよ」

「……え?」

「俺はどっちかって言うと、ジョーコより山内の家系を恨んでるんだ。だって先祖がジョーコの奴隷にならなければ、子孫である俺達まで奴隷になる事はなかったんだからな」

「……」

「もちろん奴隷でいる事は嫌だぜ? でもよ、小狼様に気に入られれば正式にジョーコに入る事だって夢じゃないはずだ」

「え?……山内君はジョーコに入りたいんですか?」

「当然じゃん? 昔からずっと思ってたよ〜。俺もいつか権力を手に入れて、schiavo Giapponeの様な奴隷を持つんだ〜……ってさ」

「……そんな」

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