暁 〜小説投稿サイト〜
ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
船上試験、2日目夜。
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「うん。……幸村君、何かあった?」

「……まぁな」

 

 明らかにイライラしている様子だったので、何かあったんだろうとは思っていた。

 

「何があったの?」

「……それがな」

 

 幸村君が話してくれたのは、4回目のグループディスカッションの後に、軽井沢さんがCクラスの真鍋という女子生徒達にどこかに連れて行かれたという話だった。

 

「俺と綾小路でこっそり付いて行ったんだよ。なんか危険な感じがしたからさ」

「うん」

「付いて行ったんだら、案の定軽井沢に暴力行為をしようとしていたんだ」

「殴る蹴るみたいな?」

「いや、髪を掴んで謝罪を強要してた。あと顔写真を撮ろうともしてたな。はたから見てたら完全ないじめ現場だよ」

「そっか……」

「それで、さすがに見ていられなくて止めようとしたら、綾小路に止められたんだよ。『まだ早い』ってさ」

「ええ? なんで?」

「やっぱりそう思うだろ? それで、その後もしばらく軽井沢がいじめられているのを見てたんだけど、あまりにも綾小路が動かないから、俺が我慢できずに止めに入ったんだ」

「うんうん」

「ちゃんと真鍋達を追い払う事には成功したんだけどな。助けた軽井沢から『そんな事頼んでない!』ってキレられたんだ。……ったく、綾小路も軽井沢も何なんだよ」

「そんな事があったんだ……」

 

 綾小路君、なんで幸村君を止めたんだろう。

 何か考えでもあったのかな?

 

 話し終えた幸村君は、舌打ちをしてベットに潜り込んだ。

 

「ちっ、気分悪いからもう寝る」

「あ、うん。おやすみ」

 

 頭までシーツを被った幸村君をしばらく見ていたら、学生証端末から着信音が鳴り響く。

 

 ??プルルル。ピッ。

 

 慌てて通話に応じると、相手は平田君だった。

 

「もしもし?」

「沢田君、今時間あるかな?」

「あ、平田君。うん、大丈夫だよ」

「ありがとう。じゃあ悪いけど2階の休憩コーナーに来てくれるかい?」

「うん、すくに行くよ」

 

 通話を切ると、俺は待ち合わせ場所へと急いだのであった……

 

 

 ?? その頃、2階巳部屋にて ??

 

 誰もいない巳部屋で、椎名ひよりは誰かと会話をしていた。

 

「……はい、ボンゴレがジョーコにはやられる事はないかと」

「そうか……分かった。でも、ボンゴレ]世とキングU世の行く末はしっかりと見続けてよ?」

「……分かってます、父に約束しましたから」

「ふん。君の父の話はしないでくれよ」

「……
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