船上試験、2日目昼。
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かかる。
「お前が聞いた事は99%正解で1%間違ってる」
「え?」
「まず、この学校にschiavo Giapponeがもう1人いるのは合ってる。そいつがキングとクイーンの子供である事もな」
「はぁ……」
「だが。そいつは次期ボスじゃない、次期ボスはこの俺だからな」
「……えーと。つまり?」
「お前の探しているもう1人のschiavo Giapponeは、俺の双子の妹だ」
「え!? 双子!?」
「……俺の名前は王小狼ワン・シャオラン。妹の名前は王美雨ワン・メイユイだ」
「! 王ちゃんが、schiavo Giappone!?」
クラスメイトの1人がもう1人のschiavo Giapponeだった事に驚く山内。
そして、それを上回る程に強く黒い願望が湧き上がって来る。
(こいつがジョーコの次期ボスなら、こいつに気に入られれば正式にファミリーに加入できるかもしれない。だったら偉そうなこいつにへーこらするのも悪くはないか)
山内は、今度は自分から小狼の前に跪いた。
「……小狼様」
「ん? なんだ?」
「是非とも、私をあなた様専用の奴隷にしていただけないでしょうか」
「あ? 俺専用?」
「そうです。貴方の手足として働きますので、どうかお願い致します」
「……目的は何だ?」
山内に目論みがある事はすぐに見抜かれた。
しかし、山内はそれでもいいのか懇願を続ける。
「……小狼様がジョーコのトップに立った時。私をファミリーの末席に加えて頂きたいのです」
「ふっ……お前、ジョーコに入りたいのか?」
「その通りでございます。それも、小狼様がボスになったジョーコに入りたいのです」
小狼は少し考え混むと、意味深な笑みを浮かべながら首を立てに振った。
「よし、いいだろう。その代わり、きちんと役に立てよ?」
「! ありがとうございます!」
山内は目論みが上手くいって嬉しそうに立ち上がる。
そんな山内に向けて、小狼は最初の命令を与えるのであった。
「さっそく仕事をやるよ。山内、美雨と協力して沢田綱吉を海に突き落として溺死させろ」
「わかりました! ……はっ?」
「はっ? じゃねぇ。分かりました、だろうが」
「す、すみません。ですが、俺の力では沢田を海に落とす事なんて……」
「大丈夫だ。沢田は学校内で本気を出す事はできない。学校行事であるこの行事でも同じ事だろ」
「……ですが」
「グダグダ言わずにやれ! お前がこの学校に入ったのも、学校内では本気を出
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