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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
船上試験、2日目昼。
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…今、schiavo Giapponeと言ったか?」

「だったらなんだよ!」

「なぜお前がその名を知っている?」

「あ!? ……お前、schiavo Giapponeの意味が分かるのか?」

「……こっちに来い」

「っ、何だよ!」

 

 今度は腕を掴まれて、山内は人気のない物陰に連れ込まれた。

 

「っ痛ぇなぁ! なんだよいきなり!」

「……お前、名前は?」

「おいおい、人に名前を尋ねるならまずは自分から名乗る……」

「いいから名乗れ!」

 

 いきなり迫力を増した相手に、山内は少し怖気付いてしまった。

 

「……Dクラスの山内春樹だよ」

「山内……。ああ、聞いたことあるぞ。お前が山内家の長男か」

「! 何で分かるんだよ」

「知ってるに決まってんだろ? 親父の奴隷は俺の奴隷だからな」

「はぁ? 親父の奴隷? どういう意味だよ!」

「……さすがはDクラスの奴隷だな。理解力のない」

「はあ!?」

「よく考えろ。お前の所有権は誰が持ってる?」

「あ? そんなのキングに決まってんだろ?」

「そうだな。じゃあそのキングを親父って言う俺はどうなる?」

「はぁ? 親父がキングだったら……え?」

 

 ある事に思い至った山内はハッとした表情になる。

 

「……キングとクイーンの息子!?」

「そうだ。俺はジョーコの次期ボス。キングを継ぐ者だ」 

「おお! じゃあお前がもう1人のschiavo Giapponeか!」

 

 笑顔でそう言った山内は、腹を思い切り殴られる。

 

「ぐふっ!」

 

 あまりの痛みに、山内は殴られた相手の前に跪いた。

 

「……奴隷の分際で俺にタメ口を聞くだけでなく、俺の事まで奴隷扱いするとはな」

「ぐ……す、すみませんでした」

「ふん、二度目はないぞ」

 

 痛みが薄れてくると、山内は立ち上がった。

 そして、遠慮気味にキングの息子に話しかける。

 

「あの……ジョーコの本部から、もう1人のschiavo Giapponeを見つけて本部と連絡を取らせろと言われてるんです。そして、そのもう1人はキングとクイーンの子供で次期ボスの可能性があるとも言ってたんですけど……」

「……それを言ったのは誰だ?」

「プライド様です」

 

 プライドという名前を聞いた途端、キングの息子は嫌そうな顔をしながら舌打ちをした。

 

「ちっ……あの野郎か」

「……あの、どうかしましたか?」

 

 山内がそう聞くと、キングの息子は首を振って壁にもたれ
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