船上試験、2日目昼。
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「おい、『嫉妬の炎』って聞いたことあるか?」
「……ないな。ボンゴレ本部にもそんな記録は残っていないはずだ」
「俺もないぜ、コラ!」
「……やっぱりそうだよな」
自分だけが知らないのではないと知ったリボーンは、再び通話に戻る。
「雲雀、その敵の名前は聞いたか?」
「ああ。聞いてもないのに、やられそうになって逃げていく時に自分から名乗って行ったよ」
「なんて名前だった?」
「……確か、『嫉妬のジェラス』って言ってた」
「嫉妬のジェラスか……」
リボーンはコロネロに問いかける。
「王美雨の家には、ナイトの1人がいたらしいな」
「嫉妬の二つ名が付いてるんだ。間違いないぜ、コラ!」
コロネロの言葉に頷いたリボーンはスマホを家光に返した。
「家光、もう十分だ」
「そうか? ……じゃあ雲雀。ご苦労様だった。これで今回のミッションは終了だ」
「……わかったよ。あ、約束は忘れないでよね?」
「もちろんだ。並盛まで送ってもらえるように手配しているから、運転手に欲しい物を伝えておいてくれ」
「……わかった」
??ピッ。
雲雀とのビデオ通話が終了すると、家光はスマホをポケットにしまった。
「……家光。嫉妬の炎についても調査を頼む」
「分かった。同時並行で調査しよう。……俺もイタリアに戻るわ」
「お、息子には合わなくていいのか? コラ!」
コロネロのその言葉に、家光はニヤッと笑って答えた。
「ふっ。高度育成高等学校の生徒は、退学か卒業するまで外界との接触はできない。生徒の親もルールは守らないとな」
「そうかよ、じゃあ調べ物は頼んだぜ。……あ。ラルもしばらくCEDEFに合流するらしいぞ。コラ!」
「ああ。俺と入れ違いでイタリアに着いたそうだな。……じゃあ、我が友達よ。またな」
家光はリボーンとコロネロに手を振りながら地下施設から去って行った。
残された2人は静かに会話を続ける。
「……とりあえず、後でツナに美雨の両親を保護した事を伝えないとな」
「だな。……『嫉妬の炎』についてはどうする?」
「……もう少し情報が集まってから伝える。ツナは今、特別課題の真っ最中だからな」
そして、リボーンとコロネロも秘密の通路へと消えて行った……
?? 船上試験2日目、午前中 ??
?? ツナside ??
船上試験は2日目に突入した。
その午前中に、
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