船上試験、2日目昼。
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「良平はまだ他県の高校に通ってんのか? コラ!」
「いや? あいつは去年に高校ボクシングで全国制覇してよ。世界レベルの相手と戦う為にその高校は中退して、今はイタリアのボクシングクラブに所属してるぞ。一応ボンゴレ本部のメンバーにもなっている」
「そうか。相変わらずのボクシングバカだな、コラ!」
「2人はすでにミッションを遂行している。完了し次第に俺に報告が入る事になっているんだが……」
??ピピピ。
と、ここで家光のスマホが着信音が鳴った。
ビデオ通話がかかって来たらしい。
家光がスマホを見てると、かけて来たのは雲雀恭弥だった。
??ピッ。
「おう。どうした?」
「……沢田家光。依頼されたミッションは達成したよ」
「お、そうか! 早かったな!」
「当然だよ……それで、王美雨の両親はボンゴレの警護チームに預けたから」
「わかった。ご苦労だったな。……あれ、良平はどうした?」
「警護チームと一緒に行ってしまったよ。笹川良平も警護に当たるそうだ」
「了解した。じゃあお前は……」
家光が雲雀に指示を出そうとすると、リボーンが家光に話しかけた。
「家光。俺にも話させてくれ」
「? わかった。……雲雀。リボーンに変わるぞ」
家光からスマホを受け取ったリボーンは雲雀と通話をし始めた。
「……雲雀。久しぶりだな」
「あれ、赤ん坊かい? 僕に何か用?」
「ああ。今回のミッション中に、死ぬ気の炎を使用している敵と遭遇しなかったか?」
「死ぬ気の炎? ……ああ、そう言えば1人いたね」
「! 本当か? 何の炎を使っていた?」
「……あれは雷の炎だったかな。多分」
「多分だと?」
「色はグリーンだったから、雷の炎には間違い無いんだけどね。少し変な炎だったんだよ」
「変? どんな所がだ?」
「炎が常に強風に吹かれているかの様に揺らいでいたんだ。だからかは分からないけど、雷の炎にしては一撃の威力が低く感じたよ」
「……他に何か気づいた事は?」
「……その炎を使っていた敵は、胸の部分に変な機械を付けていてね。そこから全身に雷を纏わせての肉体戦を得意とする様だった。でも雷の炎にしては威力が弱いから、思わず『それでも雷の炎なの?』って煽ったら、その敵は怒り狂って反論してきたよ」
「何てだ?」
「『俺の嫉妬の炎はこんなもんじゃねぇ。いずれお前達を一撃で焼き殺してやる!』……とさ」
「……嫉妬の炎?」
初めて聞くその単語に、リボーンは家光とコロネロに確認を取る。
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