船上試験、2日目昼。
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手をした襲撃者について俺が調べてたんだ。そしたら、昔の教え子達に伝えなければ! って情報を掴んだんだよ」
「……では、それを伝える為にこの船に乗船を?」
「そうだぜ。もちろん愛しの息子にも会いたいが、『卒業か退学するまで外界との接触は禁止』って決まりがあるからなぁ〜泣」
息子とお話できない事を悲しんで、急にホロホロと涙を流す家光。
そんな家光を教師3人は残念なものを見る目で見ていた。
「ぐすっ……はぁ」
少し泣いたらスッキリしたのか、家光はキリッとした表情で話を再開する。
「……で、肝心の君達に伝えたい情報だが……」
『……』
茶柱達は無言のまま家光の言葉を待った。
「ツナと同じ学年。つまり1年生だが……1年の中に、裏社会の人間が数名紛れている」
『!』
「そいつらはもちろんマフィア関係者だ。……ツナをこの学校に入学させる際、理事長には学校を戦場にはしないようにと言われていたんだがな。……申し訳ないんだが、もしかしたら学校内でマフィア同士の戦闘が起きる可能性がある」
家光の話に、星乃宮がほっぺを膨らませながら抗議する。
「え〜! 私はマフィアの抗争に巻き込まれるなんて嫌ですよ〜!」
「そりゃそうだ。……学校内にいる裏社会の人間だが、もちろん全員がツナと同じ高校生1年生だ。セキュリティばっちりのこの学校に大人を潜伏させる事はできないはずだからな。あ、ボンゴレならできるけど」
「……でしょうね。10年前に臨時教員としてあなたを赴任させるくらいですし」
「だよなぁ〜。あ、全員とは言わないがその中にはツナの命を狙っている奴らもいる。学校内で一番起こりえる戦闘は、その刺客とツナとの戦闘だ。……まぁこれは息子が問題なく対処するだろうから、学校に被害は出さないと思う。問題は、遊園地で起きた様な外部から刺客が送られて来た場合だ。そいつらの実力が分からない以上、ツナが本気を出さないと対処できない可能性がある。その時の対応策として……ボンゴレ寄りの裏社会の人間を何人か敷地内に送り込もうと思う」
裏社会の人間が送られて来るという話に、星乃宮は顔をしかめた。
「ええ〜。家光先生みたいに臨時教員としてですか?」
「いや、普段は学校には関与せずに、非常事態にのみ息子に手を貸すようにさせる。息子の家庭教師同様に、敷地内に潜伏してもらうのさ」
「……まぁ、生徒達に迷惑がかからないなら問題はありませんね」
「お? 真嶋ぁ〜、立派な教師になったなぁ〜」
冷静に意見を言った真嶋の頭を、家光はグリグリと撫でまわした。
「ち
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