船上試験、1日目夜。
[1/14]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
閲覧履歴 利用規約 FAQ 取扱説明書
ホーム
推薦一覧
マイページ
小説検索
ランキング
捜索掲示板
ログイン中
目次 小説情報 縦書き しおりを挟む お気に入り済み 評価 感想 ここすき 誤字 ゆかり 閲覧設定 固定
ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ 作:コーラを愛する弁当屋さん
<< 前の話
目 次
次の話 >>
32 / 77
船上試験、1日目夜。
「ううぅ……」
「……」
俺は物陰からすすり泣いている王さんを見ていた。
(……声をかけていいものか。聞かれたくない事もあるだろうし)
声をかけるかどうかで迷っていたけど、泣いてる女の子を放っておく事もできないしな。
俺は階段の踊り場に出ると、王さんに声をかけた。
「……王さん、大丈夫?」
「! 沢田君!」
王さんは急に現れた俺に驚いたのか、勢いよく立ち上がって服の袖で目を拭った。
「……もしかして……聞きましたか?」
「うん……ごめんね? 偶然近くにいたものだから」
「……いえ、それなら仕方ないです」
「……」
「……
2人の間に沈黙が流れる。
その沈黙を破ったのは、王さんだった。
「……あの、沢田君。ちょっとお茶でもしませんか?」
「え?」
「……さっきの話、もう聞かれてしまったので。全てを教えておこうかと思って」
「……いいの? 言いたくない事じゃない?」
「はい。……でも、沢田君には伝えたいんです」
「そっか……。じゃあカフェテリアに行こうか」
こうして、俺達はカフェテリアで話をすることになった。
?? 船内、カフェテリア ??
「あ、カフェオレを一つ下さい」
「私はオレンジジュースを」
「はい、かしこまりました」
カフェテリアの席に座り、飲み物を注文する。
やがて頼んだものが運ばれてくると、王さんはオレンジジュースを一口飲んでため息をついた。
「(ゴクっ)……はぁ」
喉を潤した王さんは、真剣な表情になってゆっくりと口を開いた。
「……さっきの会話を聞いてればなんとなく分かったかと思うけど。同じ巳グループの1人、Aクラスの王小狼君は私の双子の兄なんです」
「……そうなんだ」
言われてみれば、小狼君の顔は王さんとよく似ていた気もする。
「はい。私達は王一族の分家の子として生まれました。でも、生まれてすぐに私は今の両親に引き取られたんです
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ