船上試験、1日目夜。
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「えっ!? い、いやそうだけど違うって言うか〜」
いや、それだと俺が泣かした事になるよ?
まぁ間違ってはいないのか?
王さんの反応を見て、椎名さんは少しほっぺを膨らませて俺に詰め寄って来た。
「沢田君。みーちゃんを泣かす事は、私が許しませんよ?」
「い、いやね? 別に泣かしたわけじゃ……」
「そ、そうだよ? 別に酷い事されたわけじゃないし、むしろ相談に乗ってくれてたんだから!」
男子と話すときとは大違いな、明るい口調で弁明してくれる王さん。
「むぅ? そうなんですか? それならいいのですが……」
「そ、そうだよ! あ、ねぇ、せっかくだからこのまま3人でお茶しない?」
「あ、沢田君とは今度お茶をする約束をしてましたし、ちょうどいいですね」
「良かった〜。あ、沢田君も大丈夫?」
「う、うん。もちろん」
と、いうわけで。しばらくの間3人でお茶を飲みながら談笑する事になった。
そして、成り行きで2人は俺の事をツナ君と。
俺はひよりちゃんとみーちゃんと呼ぶ事になった……
?? お茶が終わり ??
お茶が終わり、2人と別れた後。
俺は人気のない地下施設にやって来ていた。
「……」
キョロキョロと辺りを見回し、誰もいない事を確認してから壁の一部に向かって声をかけた。
「リボーン、いるんだろ?」
すると、俺が声をかけた壁の一部が動き出し、中からリボーンとコロネロが出て来た。
「ちゃおっす。よく見つけたな、ツナ」
「観察眼が鍛えられてるようだな、コラ!」
「コロネロもいたんだ。……うん。この船もボンゴレが作ったんだろうし、それなら絶対にリボーン用の隠し通路とかがあると思ったんだ」
「よしよし。きちんとシンキングしてるようだな。……で、用件はジョーコの件か?」
リボーンは俺の要件を言い当てた。
思った通り、リボーンは俺の様子を観察していたようだ。
「うん。クラスメイトの王さんなんだけど、彼女の今の両親をボンゴレで保護したいんだ」
「ほお。さっきのセリフはただのカッコつけじゃないって事か」
「もちろんだよ。まだボンゴレは9代目の指揮下だけど、俺にもボンゴレを動かすくらいの権限はあるだろ?」
「ふん。そうだな。それはもちろんあるぞ」
「だろ? だから、命を握られてる王さんの両親を保護しに向かってほしいんだ」
「……いいだろう。美雨の事はどうするんだ? 同じグループにジョーコの次期ボス
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