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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
船上試験、1日目夜。
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に、新たな王一族で世界を獲らないか?』と。今の両親はもちろん拒み、むしろ警察に自首をしろと進めたんです。しかし、実の両親はそんな両親を殴りつけ、背後に控えていた怪しげな格好をしている人達に指示を出して、私達を拘束したんです」

「……拘束なんて」

「拘束された私達に、実の両親達はこう言いました。『この世界で覇権を握る王と女王に逆らうなら、お前達には地に堕ちてもらわないとな。今日から、お前達は奴隷だ』と」

 

 奴隷……しかも世界を獲るなんて、一般人にそんな事を出来るのか?

 まるでマフィアじゃないか。

 

「そして、私達家族は日本に渡る事になりました。……クラスの皆には親の仕事の都合で日本に留学したと話していますが、本当は実の親の命令で日本に来たんです」

「……なんで日本だったの?」

「それは……」

 

 言い淀みつつ、王さんは俺の事を見つめた。

 そして、ゆっくりと口を開いた。

 

「それは……日本にボンゴレ]世の候補者がいる、という噂があったからです」

「!」

 

 ……なんで王さんがボンゴレの事を?

 それに、なんで俺の事を見ながらボンゴレ]世と口にした?

 

(王さんは、俺がボンゴレ]世である事を知っているのか?)

 

「……ボンゴレ、]世」

「はい。つまり、あなたがいるから日本に来たんです」

「!」

 

 今、王さんはハッキリと俺がいるから日本に来たと言った。

 やっぱり、王さんは俺がボンゴレ]世だと知っているって事だ。

 

 13歳の時に日本に来たって事は……俺がちょうどリボーンと出会った頃か。

 その時にはもう、日本にボンゴレの次期ボス候補がいるって噂になってたんだろう。

 

「……目的は?」

「……ボンゴレ]世の候補者を、始末する事です」

「そうか……でも、俺は君に会ったことがないと思うんだけど」

「はい。なぜか日本に渡ってすぐに待機命令が出たんです。今はボンゴレ]世に手を出すなと」

「何で?」

「……ボンゴレの抱える、最強のヒットマンが守っているからだと」

(……なるほど。リボーンがいるから危険だと判断したわけか)

 

「……それから中学を卒業するまで、特に何かを命令されるわけでもなく普通の生活が出来てたんです。父も日本の企業に就職して普通に働いてました。でも、中学を卒業する頃。家に帰ってる時に実の両親が現れたんです。そして、高度育成高等学校に入学しろと言って来ました。断るなら今の両親を消すとの脅しの言葉付きで」

「……この学校に入る様に脅したのか。……それも俺が入学するから?」

 

 俺
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