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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
船上試験、1日目夜。
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当の母親はとても仲の良いイトコだったそうです。だから、古い考えによってその家族が不幸になって欲しくないと思った今の父は、中国人の知り合いが住んでいるイタリアに両親を渡らせたんです。その知り合いに生活を立て直す手伝いをする様にお願いした上で」

「……そっか。優しい人達なんだね」

「はい。とっても優しい……大好きな両親です」

 

 今の両親の事を考えたからか、王さんは少しだけ優しい表情になっていた。

 

「実の両親は、そのお礼として子供のいない今の両親に私を預けたんです。双子を育てるのは大変だし、女の子には辛い思いをさせたくないからって言って」

「……そうなんだ」

 

「それから、今の両親は私の事を実の娘の様に可愛がってくれました。私も今の両親が本当の親じゃないとは全く思う事もなく、王一族本家の1人娘として生活を送っていました。たとえ本家の娘でも忌み子の片割れだと知られたら迫害を受けてしまうので、私の事は一族には養子という事にしていたようです。だから、私は今の両親以外の王一族の人間に一度も会った事はありませんでした」

「……」

 

 優しい両親のおかげで、自分の出生の秘密を知る事もなく過ごしてこれたんだなぁ。

 

「私を育てる傍ら、イタリアに渡った両親にも度々仕送りをしてくれていたそうです。私だけでなく、小狼の成長も見守っていてくれたんですよ」

「うん」

「……そして月日は流れ、私が13歳になった頃。……幸せだった日常は終わりを迎えました」

「!……何があったの?」

「突然、本当の両親と小狼が本家を訪ねて来たんです。怪しげな格好をした何者かを連れて」

(……怪しげな格好をした何者か?)

 

 ここから、王さんの纏う雰囲気が少し変わった様な気がした。

 

「家族で応対した私達に、実の父親は手土産だと言ってあるモノを投げつけました。それは私の近くに着地して、私の足元まで転がって来ました。止まったそれをよく見てみると……それは人の生首でした」

「っ!」

 

 王さんは両手を組んで、ガタガタと震え出した。当時見た光景がまだ脳裏に焼き付いているんだろう。

 

「実の父親は、生首を見て悲鳴を上げる私達にこう言いました。『今日から王一族は生まれ変わる。俺達を本家として、全く新しい崇高な一族へと変わるだろう』と」

「……」

「詳しい話を聞けば、実の両親は私達以外の王一族を全員虐殺していました。私達を殺さないのは昔助けようとしてくれたお礼だとも言ってました」

 

 ……追放された事への復讐で虐殺をしたって事なのか?

 

「それから、実の両親達はさらに話を続けました。『自分達と一緒
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