暁 〜小説投稿サイト〜
ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
船上試験、1日目夜。
[13/14]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
……ドキドキして寝れなかったらどうしよう)

 

 そんな不安を感じながら、俺は自分の客室に帰ったのだった。

 

 

 

 ??その頃。船内のBARにA・B・Dの担任教師達が集まっていた。

 

「なんかさー、久しぶりよね。この3人がこうしてゆっくり腰を下ろすなんてさ」

「因果なものだ。巡り巡って、結局俺たちは教師という道を選んだんだからな」

「あーそう言えば見たよ? この間デートしてたでしょ? 新しい彼女? 真嶋くんて意外と移り気なんだよね。朴念仁ぽいくせにさ」

「チエ、おまえこそ前の男はどうした」

「あはは。2週間で別れたー。私って関係深くなっちゃうと一気に冷めるタイプだから。やることやったらポイーね」

「普通それは男側が言うことなんだがな」

 

「それより……どう言うつもりだ、チエ」

「急に何ぃ?」

「通例では竜グループにクラスの代表を集める方針だろう」

「私は別にふざけてなんかないわよー。確かに成績や生活態度だけ見れば、一之瀬さんはクラスで一番だよ。でも、社会における本質は数値だけじゃ測りきれないもの。私は私の判断のもと超えるべき課題があると判断したってわけ」

「……ならいいんだがな」

 

「チエの発言はもっともだが、何か引っかかることでもあるのか?」

「個人的恨みで判断を誤らないでもらいたいだけだ」

「やだ、まだ10年前のこと言ってるの? あんなのとっくに水に流したってー」

「どうだかな。おまえは常に私の前に居なければ我慢ならない口だ」

「私は本当に一之瀬さんには学ぶべき点があると思ったから竜グループから外しただけ。そりゃあ沢田君や綾小路君の事は気になるけど、偶然偶然。島の試験が終わった時、沢田くんがリーダーだったことなんて、全然気になってないしー?」

「そういうことか。チエ、規則ではないがモラルは守ってくれ。同期の失態を上に報告するのは避けたいんでな

「もー。信用ないなぁ〜」

 

 そんな話をしていた3人の隣に、ハットを目深く被った男が座った。

 

(……誰だ?)

(うわ、なんか暗〜い)

(……この男、まさか)

 

 急に隣に座った男にそれぞれが思い思いの感想を抱く中。

 ハットを被った男が口を開いた。

 

「お〜。3人とも立派な大人になったなぁ〜。おじさん感激しちゃったよ」

『!』

 

 男が声を発した途端、3人は男の正体を察した。

 なぜなら、3人には聞き覚えのある声だったからだ。

 

「まさか……」

「あ、真嶋はもうおじさんって感じだなぁ」

 

「え、ガチで?」


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ