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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
船上試験、1日目昼。
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ら約10分の間、BとCとDクラスの3クラスのみで試験に望む上での各クラスのスタンスを伝え合った。

 

 Bクラスは結果1を目指したい。

 Cクラスは結果4でなければどれでもというスタンスとの事。

 

「Dクラスはどうですか?」

 

 Dクラスの方針を言う番になり、俺は他の3人を見回した。

 

『……』

(3人とも答えなさそうだな)

 

 誰も答えなさそうなので、代表して俺が意見を言うことにした。

 

「Dクラスは結果1を目指したいかな。やっぱりppを増やしたいし」

「はい、ありがとうございます」

 

 代表して俺がいかにもDクラスっぽい答えを言うと、椎名さんは朗らかに笑った。そして、その後で石崎君が鼻で笑ったのも見逃さなかった。

 

 3クラスがそれぞれのスタンスを発表し終えると、時刻は丁度昼の2時になった。

 

 

『ピンポンパンポーン。……これで、1回目のグループディスカッションは終了です』

 

 

 試験終了のアナウンスが鳴り響くと、Aクラスの4人を筆頭に、メンバーはどんどんと部屋から退室していった。

 

 王さんと高円寺君もさっさと退室してしまい、佐倉さんも「疲れたから部屋に帰るね」と言って先に退室して行った。

 

「……」

 

 最後は俺だけが部屋に残っていた。

 1人で少し考え事をしたかったのでちょうど良い。

 

(Aクラスのあの行動……椎名さんの言っている通りに葛城君からの指示だろうなぁ。神崎君の話だと葛城君は保守的みたいだし、ppよりも各クラスのCPの維持を優先しているのだろう)

 

 1回目のグループディスカッションを終えたけど、正直どう動くかで悩んでいる。

 

 Aクラスの方針に従えば、結果1か2にたどり着くだろう。結果3になる事もなさそうだ。

 

 ……しかし、堀北さんから結果4を目指して欲しいって言われてるしなぁ。

 

 俺もCPは欲しいし……

 

 ……うん。やっぱり、裏切り者が出るように上手く場を誘導するつもりでいた方が良さそうだ。

 

 特に石崎君とか、優待者が分かればすぐに学校に報告しそうだしな。

 

(……Bクラスの人の事はまだよく知らないし、基本は石崎君狙いで行くか? ……いやでも、石崎君の隣には椎名さんがいるなぁ)

 

 椎名ひよりさん。俺に代わって場を仕切ってくれた優しい人。……だけど、なんか他の人とは違う雰囲気を感じるんだよな。龍園君にグループをまかされてるらしいし、何かあると思って安易に動く事はしない方がいいかもしれない
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