船上試験、1日目昼。
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加しない」
「それが何でだって言ってんだよ!」
語気の強い石崎君に、小狼君は呆れた様に首を振る。
「はぁ……一回で理解できないとは。さすがはCクラスの下っ端だな」
「なっ! 誰が下っ端だ!」
「違うのか? お前は龍園の駒だろ?」
「ぐっ……」
怒りの余り暴走してしまいそうになる石崎君。
しかし、椎名さんが見ているからかギリギリで踏みとどまっている感じだ。
(……椎名さん、Cクラスでもそれなりの立ち位置なのかなぁ。石崎君が言う事を聞いてるし)
石崎君を落ち着かせ、今度は椎名さんが王小狼君に質問をする。
「王君。話し合いに参加しないと言う事は、優待者を見つける気がないのですか?」
「その通りだ」
「なぜです? ppが欲しく無いのですか?」
椎名さんの質問に小狼君は笑った。
「ふっ、俺達は毎月10万以上のppが入ってくるんだぞ? だから無理してppを取りに行って、他のクラスにCPを増やさせる事はしたくないのさ」
「……なるほど、葛城君らしい保守的な作戦ですね」
??ぴくっ。
葛城君というワードに小狼君はピクリと反応し、一瞬眉をしかめる。
しかし、すぐに元に戻った。
「ふん。別にルール違反は犯していない。文句を言われる筋合いはないな」
「それは確かにそうですが。……私達から意見を求めた場合、返答はいただけますか?」
「ふん。優待者探しに関係ない事ならな」
「……それでは試験にならないのでは?」
「なぜだ? 別に話し合いなどしなくとも、最終日に思い思いの人物を報告すればいい。試験終了後の報告ならば、起こり得る結末は結果1か結果2の2つのみだ。結果1と結果2ならばppが減らされる事もなく、どこかのクラスがCPを得る事もない。どこにもデメリットはないだろう?」
「……確かに」
「それなら問題はないんじゃない?」
小狼君の説明を聞いて、Bクラス全員とCクラスの野村君が納得した様に呟いた。
「ふん。ほら、何名か賛同している者もいるじゃないか。では俺達は席を離させてもらうぞ」
そう言い切ると、小狼君含むAクラスの4人は隅のソファーの方へ移動してしまった。
どうやら本当に話し合いを拒絶するようだ。
「……ふぅ。いきなりグループディスカッションが破綻しましたね。仕方ありません。しばらくはAクラス抜きで進めましょうか」
仕方がないので、Aクラスの事は後回しということになった。
それか
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