船上試験、1日目昼。
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でそう思うの?」
「Dクラスのリーダーも別のグループだもの」
「……ああ。そう言うことか」
「ええ」
「?」
綾小路君は堀北さんの言葉で理解できたようだが、俺は理解できていなかった。
「なんで? 平田君と桔梗ちゃんはクラスの中心でリーダーでしょ?」
「そうね。確かに平田君と櫛田さんはDクラスを引っ張ってはいるけど……」
「……でも、実際にDクラスを導いてるのはお前だからな」
「え? 俺?」
正直、裏で動いているだけでクラスのリーダーにはなれていないと思っていた。
だから綾小路君の言葉には驚いた。
「須藤君の赤点や暴力事件、それに無人島試験では最終順位を1位にしたこと。これはほとんどの人が気付いてない。だから生徒からは沢田君はリーダー格には見られていないと思うわ」
「うんうん、俺もそう思ってた」
「けれど、学校側は貴方の働きを把握していないはずはないわ」
「そうだな。学校側は沢田の働きを理解しているはずだ」
「うん」
「そして、この試験のグループ分けだって学校側が決めている。それなのに、沢田君が辰グループに入っていない事もおかしいわよ」
「……そっか」
色々考えてみたけど、今の段階ではこのグループ分けの意味を理解する事はできず、想像するくらいしかできなさそうだ。
「堀北、話し合いではどう動く?」
「……とにかく、初日はグループ内の観察に徹するべきね」
「そうだね。もしかしたら挙動で優待者が分かるかもしれないし」
まぁそれは俺にも言えるんだけども……
俺が自分の演技力に不安を覚えていると、堀北さんが椅子から立ち上がった。
「夜の話し合いが終了後……21時半にもう一度集まりましょう」
「……わかった」
「うん、わかったよ」
と、いうわけで。ここで解散して、夜にまた集まる事になった。
?? 客船、廊下 ??
2人と別れ、適当に船内を彷徨いていると……
??ピコン。
学生証端末からメール受信音が鳴った。
(誰からだろ……あ、獄寺君だ)
メールの送信者は獄寺君だった。
TO 10代目
お疲れ様です!
10代目。リボーンさんがお呼びですので、客室の027号室に来ていただけますか?
あ、ちなみにここは俺と山本の部屋です!
From 獄寺隼人(10代目の右腕!)
……リボーンから
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