船上の試験、始まる。
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届いた。
俺達は各々で学生証端末を確認する。
TO 沢田綱吉
厳正なる調整の結果、あなたは優待者に選ばれました。
グループの一人として自覚を持って行動し試験に挑んで下さい。
本日午後1時より試験を開始いたします。本試験は本日より3日間行われます。
巳グループの方は2階巳部屋に集合して下さい。
From 高度育成高等学校
(わぁ、ドンピシャで俺かぁ)
メール画面を見ていると、堀北さんと綾小路君はお互いのメール画面を見せあっていた。
「同じ文章ね」
「……ああ。お互いに選択肢が狭まるな。沢田は?」
「あ、うん。……これです」
『!』
2人と俺のメールの違いは「選ばれました」と「選ばれませんでした」の一部分だけのようだ。
「沢田君。(優待者として)どう動くつもり?」
「う〜ん。同じグループの佐倉さんと王さんの力を借りて結果1か4を目指すつもりだよ」
「王さんと佐倉さんが一緒なのね。……あと1人は?」
「……高円寺君」
「……協力は見込め無さそうだな」
「だよね〜」
「そうね」
高円寺君の協力するのは難しいかもしれないけど、後の2人とは協力関係を結べた。
「なんとかやってみるよ。それとCPの増減もある以上、結果3を他クラスに取られるのもDクラスの誰かが取るのも絶対に避けたいよね」
「……そうだな。結果によっては、Aクラスとのポイント差が手がつけられなくなる可能性もある」
「(優待者である)沢田君には、できれば結果4を目指してほしいわ」
「あはは、善処します」
そんな会話をしていると、背後から誰かが近寄ってくる気配を感じた。
この気配は……龍園君か?
「……よう。気持ちいい朝だなぁ、鈴音ぇ」
予想通り、来たのは龍園君だった。隣にはアルベルト君と伊吹さんを連れている。
「……そうね。でも貴方の顔を見て気分最悪になったわ」
「つれねぇなぁ。……お? はっ、お前ら仲違いしたんじゃないのか?」
堀北さんから俺と綾小路君に視線を移した龍園君。
仲違いとは、無人島試験での対決の事を言ってるんだろう。
「……仲直りしただけだ」
「ほぉ、俺に猿のパシリを売ったのにか? おいパシリ、こいつはお前を俺に売ったんだぜ? それなのに仲良くするのか?」
「友達だもん。喧嘩だってするさ。その事についてはもう解決したから大丈夫だよ」
「はっ、そうかよ。……にしてもだ。あの時はよくも俺を嵌
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