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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
船上の試験、始まる。
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 独言ちている俺の背後から誰かの声がした。

 その声の主は……

 

「……高円寺君!」

 

 そう、高円寺君だったのだ。

 向こうから話しかけてきたのは初めてかもしれない。

 

 高円寺君は手すりに掴まって海を見ていた俺の隣に来ると、ゆっくりと話し出した。

 

「シンキング能力とは、考え抜く力の事を指すんだよ。シーチキンボーイ」

「考え抜く力?」

「そうさ。それはつまり現場を分析し、課題を明らかにする力だ。そして課題をクリアするための準備をする力も必要だねぇ」

「……そっか。学校側の意図を読み取って試験の法則を見つけ出さないといけないわけか」

「イエス。まぁそれができるのは一部の優秀な者達だけだろうがねぇ。ところでシーチキンボーイ?」

「ん? 何?」

「……このバカンスに来てから、トレーニングが疎かになっているようだねぇ」

「えっ!? あ、まぁ確かに……」

「ノンノン、そんな事ではイケない。私達のような選ばれし男には自分を磨く責任があるんだよ」

「選ばれし男って……高円寺君は巨大財閥の御曹司だからわかるけど、俺は別に」

「そんな事はないさ。君は私が高円寺グループのトップになった際に、1番のビジネスパートナーになってもらうのだから」

「ビジネスパートナー!? 俺、別に起業しようとか思ってないんだけど!?」

「ははは! 別に企業しろとはいっていないさ。ただ、自分磨きを忘れてもらっては困るんだよ」

 

 そう言うと高円寺君は手を振りながら歩きだしてしまった。

 そして、歩きながら最後に一つだけアドバイスをくれた。

 

「この船でなら、自重トレとスイミングがおすすめかな? あっはっはっは!」

「……」

 

 高円寺君が見えなくなった後、俺はジョーコファミリーの事を思い出していた。

 

(またジョーコが来たときの為に、フィジカルアップはしておかないといけないよな。……よし!)

 

 その後、俺は高円寺君の後を追いかけて高円寺君のトレーニングに参加させてもらう事にしたのだった。

 

 トレーニングに一生懸命になりすぎて、その日は平田君達の話の続きを聞く事はしなかった。

 

 

 ?? 翌朝、7時59分。船内カフェテリア ??

 

 その翌朝。俺は綾小路君と堀北さんと一緒にカフェテリアに来ていた。

 

 堀北さんの発案で、干支試験の意見交換をしようと言う事になったのだ。

 

「……5、4、3、2、1」

 ??ピロン。

「! 時間ぴったりだな」

 

 8時ちょうどに学校からメールが
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