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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
船上の試験、始まる。
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が先に口を開いた。

 

「沢田君、君にはどうしても来て欲しいんだ」

「え? でも、軽井沢さんは君と2人の方が……」

「その軽井沢さんが、沢田君を連れてきて欲しいって言っているんだ」

「えっ!? 軽井沢さんからそう言われてるの?」

「そうだよ」

「……何か話があるのかなぁ」

 

 軽井沢さんが俺を呼んだ理由を考えていると、平田君は少し申し訳なさそうに笑った。

 

「そんなに警戒しなくていいよ。僕と軽井沢さんに沢田君に聞いてほしい話があるだけさ」

「ん〜。まぁ呼ばれているなら行かないとね。わかった。一緒に行くよ」

「うん、ありがとう」

 

 こうして、俺と平田君は船内にあるカフェへと向かった。

 

 

 ?? 船内カフェテリア ??

 

「あ、平田君!」

「軽井沢さん、お待たせ」

 

 客船内のカフェテリアに着くと、入り口付近で待っていた軽井沢さんと合流した。

 

 軽井沢さんが平田君の腕に抱きついて店内に入っていく。

 俺もその後ろについて行った。

 

「いらっしゃいませ。何名様でしょうか?」

「3名です」

「3名様ですね。こちらへどうぞ」

 

 店員さんに案内されてテーブル席に着いた。

 紅茶を人数分注文して店員さんがいなくなると、平田君が話を切り出してきた。

 

「沢田君。今日君を誘った理由なんだけどね」

「うん」

「実は、軽井沢さんについて相談に乗ってもらいたかったからなんだ」

「軽井沢さんについて?」

 

 軽井沢さんの方をチラリと見ると、軽井沢さんは無言で頷いた。

 

「僕達が付き合っている事は知っているよね?」

「うん。もちろん」

「……本題はその事に関わる事なんだけど、実は僕達……」

 

 平田君が何を言おうとしているのか、なんとなくわかっていた俺は自分から核心を突くことにした。

 

「……本当の恋人じゃない、とか?」

『!』

 

 俺の言葉を聞いて、2人は驚いた表情になる。

 

「驚いたな。気づいてたのかい?」

「なんとなくね、そうなんじゃないかなってくらいには思ってた」

「そっか……はは。やっぱり沢田君は只者じゃないね」

 

 まさか怪しまれているとは思ってもいなかったのだろう。

 そりゃそうだ。誰もそんな事を考えもしないくらいに、普段から2人は一緒にいるからな。

 

 俺が2人が付き合っていないのではないかという考えを持ったのは超直感の恩恵だろう。

 

「その通り、僕達は本物
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