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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
表マフィアランドにてA
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では、明後日から別の豪華客船に乗り換えて、姉妹校の生徒達と共に5日間のクルージングをする予定だった。しかし遊園地での自由行動が中止になったので、繰り上げで日本に帰るまでの1週間を姉妹校の生徒達と一緒にクルージングする事となった。無人島試験に参加したメンバーとは別の姉妹校の生徒達とも過ごす事になるから、積極的に交友する様に」

 

 まじか。まだ獄寺君達と一緒にいれるのか。それは嬉しいな。

 

 その後、俺達はクラス事に固まって客船に戻り、客船を乗り換える為に各々で荷物を纏める事になった。

 

 

 ?? 山内の客室にて ??

 

「……よし、荷造り終わりっと」

 ??ブルブル。

「! 何だよ、高校に入ってから初めてだな」

 

 山内が荷造りをしていると、右肩から小さな振動を感じた。

 

 山内はベッドに腰掛けると、右肩の一部を押した。

 すると、カチッという音が鳴り、骨電導で脳内に誰かの声が響き渡る。

 

「……はい」

「山内の長男だな?」

「そうです」

「新しい司令を伝える」

「(なんだよ……)はい、何でしょうか?」

「同じ学年にいる、もう1人のschiavo Giapponeスキャーボ・ジャッポーネを見つけろ」

「はい? もう1人いるんですか? (聞いてねぇぞ、そんなの)」

「ああ。その人物を見つけ出し、幹部と連絡を取らせろ」

「……分かりました。でも、見つけろってことは誰かは分からないんですか?」

「その通りだ。そのschiavo Giapponeは特殊でな。キングが選んだ人物なんだ」

「えっ、キングが!?」

「だから、見つけても丁重に扱えよ」

「は、はぁ……」

「噂によれば、そいつはキングとクイーンの子供で、ジョーコファミリーの次期ボスらしいぞ」

「!? 次期ボス!? なんで次期ボスが奴隷扱いを!?」

「……奴隷にそこまで話す気はない。これで話は終わりだ。せいぜい励めよ」

「ちょっ、プライド様!? ……切れてる」

 

 声が聞こえなくなった山内は、ベッドに倒れ込んだ。

 

(はぁ……どうやって見つけろってんだよ。沢田の命を狙っている奴が俺の他にもいるってのか? ……それにキングとクイーンの子供って……!)

 

 その時、山内はある事を閃いた。

 

「次期ジョーコのボスと仲良くなれば、俺もファミリーに正式に加入できるんじゃねえか? そうなれば、もう奴隷として下らない仕事を引き受ける必要もなくなる……」

 

 山内は自分の閃きに黒い笑みを浮かべた。

 

「……ようやく運が向いて来たな。
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