表マフィアランドにて@
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「はぁっ! こ、ここは!?」
「あははっ、ほらねぇ♪」
「えっ? どう言う事?」
俺が戸惑っていると、ビアンカが耳打ちしてきた。
「ボス。カルメンは気を失っていても、本能のままに無意識に体を動かす事ができるのです」
「ええっ!? 何という能力なんだ……」
「カルメンが優秀なアサシン候補と言われる一因でもありますわ」
(なるほど、気絶しても任務を遂行できるならすごい戦力になるよなぁ。……アサシンにはなって欲しくないけど)
「今回はボスに着いて行くという本能が働いたのでしょうね」
「そ、そっか……」
カルメンも限界みたいだし、そろそろ優し目のアトラクションにでも乗ろうかな……ん?
(……だから、出てくんなって言っただろうが!)
(……? 獄寺君、建物と建物の間で何をしてるんだ?)
いつの間にか、獄寺君は隣接している食べ物屋さんの間の小道に立っていた。
そして、焦ったように誰かと話している。
俺はゆっくりと近づき、獄寺君に話しかけた。
「……獄寺君? 誰かと話してるの?」
「! じ、10代目、いやあの、別に……」
「? どうかしたの?」
俺に声をかけられた獄寺君はさらに焦り始めた。
何かトラブルかと思って、獄寺君を避けて小道の方を見てみると……
「! ……な、なんで?」
そこには……俺のよく知る人達が立っていた。
あの時から……絶対にマフィアには関わらせないと決めた女の子達が……
「ツナ君っ!」
「ツナさんっ!」
「じ、10代目、これはですね」
「……京子ちゃんとハルじゃないか」
そう。そこにいたのは京子ちゃんとハルだったのだ。
しかも、何の冗談なのか姉妹校の制服を着ている。
……これではまるで。
「……(がしっ)」
「じ、10代目……」
無意識に俺は獄寺君の腕を掴んでいた。
「獄寺君。なんで2人がここにいるんだ?」
「……それは」
「しかも2人が着ているのは姉妹校の制服だよね。どういうこと? まさか……京子ちゃんとハルも姉妹校の生徒だなんて言うんじゃないよな」
「……すみません」
「っ! ちょっと来て!」」
「……」
「おいツナ!」
俺は獄寺君の腕を掴んだまま、近くにあったトイレの裏へと駆け込んだ。
山本も付いて来たらしい。
「獄寺君。本当に京子ちゃんとハルも姉妹校の生徒なの?」
「……
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