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ようこそボンゴレ]世。実力至上主義の教室へ
特別試験の全貌〜綾小路side〜
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す・る・機・能・だけが失われているんだ」

「……つまり、これは偽物って事ですか?」

「そうだな。本物は、4日目に再発行されているからな」

「!」

 

 ……という事は、本物のカードキーは今、沢田が持っているのか?

 俺がやる事を予想し、俺が動く前に先に作戦を遂行していたのか?

 そもそもどうやって機能を一部だけ破壊した?

 

 そんな事で頭の中が一杯になっていると、茶柱先生は更に続けた。

 

「カードキーを再発行してもリーダーの変更は認められない。だが、たった今リーダーがリタイアをした。これでリーダー変更が認められる事になる。そして、リーダーの登録はカードキーと腕時計があればどこでもできる。つまり……」

 

 ??ピロン。

 

 

 電子音が茶柱先生の言葉を遮る。

 茶柱先生がPCを確認をすると、先生はフッと笑った。

 そして、PCのディスプレイを動かして俺に見せる。

 

 俺に向けられたディスプレイには、

 

『Dクラスリーダー登録 SAWADA TSUNAYOSHI』と書かれていた……

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 俺の話が終わると、沢田はゆっくりと口を開いた。

 

「なるほど……で、勝敗なんだけど」

「お前の勝ち……だろ」

「……それでいいの?」

「? そりゃそうだろう。Dクラスが勝てたのは、お前がリーダー変更をしたからだからな」

 

 俺がそう言うと、沢田は首を横に振った。

 

「いや、俺は完全に君に勝ったとは思えないな」

「……どうしてだ」

「……龍園君が失格になったからだよ」

「……」

「龍園君が失格になったのは、綾小路君が先生を森の最深部に呼んでいたからだよね?」

「……よく分かったな」

「……龍園君に佐倉さんが捕まった時、茶柱先生の姿が見えたよ」

「……そうか、本当に変に勘の働く奴だな」

 

 そして、沢田は真剣な顔で俺の顔を見た。その時の沢田の目には、どこか悲しさが感じ取れた。

 

「……俺に勝ちたかったはずなのに、どうして龍園君を売ったの?」

「……」

「俺の足止めをする為に、龍園君を使って桔梗ちゃんと佐倉さんを罠に嵌めた。……でもさ、どうやって龍園君を仲間に引き入れたの?」

「……仲間に引き入れた訳じゃない」

「……え?」

 

 俺は沢田の顔をしっかりと見つめ返し、告げた。

 

「沢田。俺には仲間や友達なんていない。お前の事も一度だって友達や仲間だと思った事はない」

「…
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